マンションにおすすめの光回線は? 戸建タイプとの違いや導入の手順を解説
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テレワークやオンライン会議、高画質な動画の視聴が当たり前になった今、「マンションに住んでいるけど、もっと速くて安定した光回線を使いたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。
実は、マンションでもいくつかのポイントさえ押さえれば、希望に合った光回線をスムーズに導入できます。
本記事では、ご自身のマンションにぴったりな光回線を見つけるための方法を解説します。光回線タイプの種類や申し込み方法なども紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
※ 本記事においてSo-net 光とは「So-net 光 1ギガ(So-net 光 S/M/L)」と「So-net 光 10ギガ」のことを指しています
光回線とは? マンションタイプの特徴
光回線とは、光ファイバーケーブルを利用してデータを送受信するインターネット回線のことです。住居形態により「マンションタイプ」と「戸建タイプ」の2種類あり、なかでもマンションタイプは集合住宅向けのプランです。
マンションタイプでは、建物内の共用設備を経由するため、戸建タイプより料金が低く設定されているのが特徴です。
マンションタイプと戸建タイプの違い
マンションタイプと戸建タイプの違いは以下のとおりです。
| 住居タイプ | 利用料金 | 通信速度 | 配線方式 |
|---|---|---|---|
| マンション | 比較的安い | 配線方式によって、通信速度が異なる | 共用設備から分配 (光配線方式・VDSL方式・LAN配線方式) |
| 戸建 | 比較的高い | 安定した高速通信 | 専用の光ケーブル |
なお、マンション内の配線方式にはいくつかの種類があり、どの方式が建物に導入されているかによって通信の快適さが決まります。
・光配線方式
・VDSL方式
・LAN配線方式
「光配線方式」は建物の共用部から各部屋までをすべて光ファイバーで直接つなぐ方式で、戸建タイプと遜色ない高速通信が期待できます。
一方で、「VDSL方式」や「LAN配線方式」は、共用部までは光ファイバーで、そこから各部屋までは既存の電話回線やLANケーブルでつなぐ方式です。光配線方式に比べると、利用者が多い時間帯などに通信速度が遅くなる場合があります。
マンションで利用できる光回線
マンションで利用できる光回線には、以下の3種類があります。
・NTT系回線
・独自回線
・電力系回線
それぞれの特徴を解説します。
NTT系回線
NTT系回線とは、NTT東日本・西日本が提供する光ファイバー網を利用するインターネット回線の総称です。代表例が「フレッツ光」や「光コラボレーション(光コラボ)」です。
フレッツ光はNTT東日本・西日本が直接提供する光回線サービスで、全国広いエリアに対応しています。
光コラボはNTTのフレッツ光回線を借りて、他の事業者が提供するサービスです。回線設備はフレッツ光と同じであり、提供エリアや通信品質も基本的に同じです。
独自回線
独自回線とは、NTTの光ファイバーを使わず、各事業者が独自で敷設した光ファイバーを使った回線を指します。
多くの人が利用するNTT系回線に比べ、独自回線は利用者がある程度限定されるため、回線が混雑しにくいのが特長です。
一方で、独自回線は提供エリアが関東・関西などの一部地域に限られることが多く、お住まいの地域によっては利用できない場合があります。
また、エリア内でも建物の構造や回線の整備状況によっては開通工事に時間がかかるケースもあるため、事前の確認が必要です。
電力系回線
電力系回線とは、電力会社が保有する光ファイバーを利用して提供される光回線です。自社の回線網を使ってサービスを提供しているため、混雑が少なく、通信速度が比較的速く安定している傾向にあります。
電気やガスなどの電力系サービスとセットで契約すると、月額料金の割引などの特典が受けられることが多いのも魅力です。
ただし、提供エリアは各電力会社の電力供給エリアに限られるため、対象地域外では利用できません。
マンションで光回線を使う方法
マンションで光回線を利用したい場合、まず確認すべきなのは「その建物に光回線の設備が備わっているかどうか」です。
もし光回線がすでに導入されていれば、建物内の共用部分までの配線工事は不要となり、比較的短期間でインターネットを利用できます。
ここでは、光回線がすでに導入されているケースと、未導入の場合の対応について解説します。
光回線が導入済みの場合はマンションタイプに申し込む
マンションにすでに光回線が導入されている場合、マンションタイプを契約します。
光回線が導入されている物件は、「インターネット完備」と「インターネット対応」のいずれかに分類されます。
・インターネット完備
・インターネット対応
「インターネット完備」とは、入居後すぐにインターネットを利用できる状態(契約や工事が不要な状態)を指します。
一方、「インターネット対応」の物件は、建物まで回線は引かれていますが、利用するには個別に契約や工事が必要なケースがほとんどです。
このタイプの場合、建物によって契約できる事業者が指定されている場合があるため、事前に管理会社に確認してみましょう。
光回線が導入されていない場合は戸建タイプを引くことも可能
光回線がまだ導入されていないマンションでは、インターネットを利用するために新たに光回線を引き込む工事が必要です。
この場合、管理会社や大家さんの了承が得られれば、戸建タイプの光回線を選ぶこともできます。
ただし、建物の構造や立地条件によっては、回線の引き込みが難しいケースがあります。たとえば、建物と道路の距離が離れていたり、近くに電柱や引き込み用の設備がなかったりするケースです。
そのため、まずは工事が可能かどうかを確認することとよいでしょう。
マンションで光回線を導入する手順
光回線を導入するための具体的な手順は、以下のとおりです。
・光回線が導入されているか確認する
・提供エリア内にある光回線から契約先を選ぶ
・申し込み・開通工事を行う
利用開始までの流れを詳しくみていきましょう。
1.マンションに光回線が導入されているか確認する
まずは、マンションに光回線がすでに導入されているかどうかを確認しましょう。たとえば、部屋の壁に「光」や「光コンセント」と書かれた差し込み口があれば、光回線の設備が導入されているケースが多いです。
わからない場合は、管理会社や大家さんに直接問い合わせてみましょう。その際に「個別に好きな通信事業者と契約できるか」「建物で指定された事業者があるか」なども併せて確認するとスムーズです。
導入されている場合は、物件全体で共用の契約があるのか、それとも個別に回線を契約して開通工事を行ってよいのかを確認します。
なお、光回線の工事ができないマンションの場合は、工事不要のモバイル回線の契約を検討するとよいでしょう。
個別契約が可能であれば、次の手順へ進みます。
2.提供エリア内にある光回線から契約先を選ぶ
マンションで光回線の開通工事が可能な場合、次にお住まいのエリアで利用できる光回線事業者を選びます。各事業者の公式サイトで住所を入力すれば、提供エリア内かどうかをすぐに確認可能です。
また、提供エリア内の光回線を確認したら、月額料金やキャンペーン・特典をチェックしましょう。光回線の事業者にはキャッシュバックや月額料金の割引などのキャンペーンを行っているところもあり、キャッシュバックや割引を活用すればおトクに光回線を利用できます。
3.申し込み・開通工事を行う
光回線の事業者を決定したら、Webサイトなどから契約の申し込みを行います。申し込み後、事業者から確認の電話が入り、工事日の日程調整を行ったうえで開通工事が実施される流れが一般的です。
工事当日は、多くの場合1〜2時間程度の作業員による作業が行われます。（派遣工事の場合）
工事が完了したら、光回線とパソコンなどのデバイスをつなぐための専用機器(ONU：光回線終端装置)やWi-Fiルーターなどを接続・設定するとインターネットが利用できるようになります。
申し込みから開通までは、通常1週間から1カ月程度が目安です。
まとめ
マンションで光回線を利用するには、お住まいの建物の状況に合わせたサービスを選ぶことが大切です。
すでに建物内に光回線が導入されている場合、「マンションタイプ」を手軽に契約できます。また、設備がない場合でも、「戸建タイプ」として契約できる可能性もあります。
そのうえで、ライフスタイルに合った料金プランや、お得なキャンペーンを提供している通信事業者を選びましょう。
この記事を参考に、あなたのご利用状況に合わせた光回線を選び、快適なインターネット環境を整えてみてください。
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（この記事が書かれたのは2025年8月です。）
