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案内人 磯村聡 つながり自然農園(佐久市)

祖父から受け継いだ畑とふるさとを新たな農法で守る

自然の力に逆らわない農業をすること。人々に佐久の自然と田畑を楽しんでもらうこと。

すべて磯村さんの生き方につながっています。

大好きな「自然」と「人」に一番近づける仕事

僕が農業に携わるようになったのは5年前。それまでは埼玉県でネイチャーガイドをやっていました。

ここの土地は祖父が代々守ってきた畑なんですが、6年ほど前、後継ぎがいなくなって手放そうとしていたんです。子どもの頃から遊びに来ていた大好きな田舎が無くなってしまうのはさびしいと思い、この土地の後を継ぐために、ネイチャーガイドから農業に転職しました。

やるからには自然の力を損なわない農業をやりたかったし、いろんな方がこの地で楽しんでもらうこともしたかったので、農薬、除草剤、化学肥料を使わない農法で作物を作ることと、多くの人に農業・自然体験をしていただくという活動を行っているんです。

それは、どんな農法ですか?

炭素循環型農業といって、微生物に野菜を育ててもらう農法です。微生物の餌となる木のチップや籾がら、きのこの培土などを土に混ぜて土の中の微生物を増やし、野菜に栄養を送るという仕組みです。野菜と野菜の間には麦を蒔いているんですが、この麦が雑草の生長を抑え、根が張ることで土を耕したり、水分を保つのに役立っています。

この農法だと、丈夫で元気に育ちますし、えぐみや苦味が無くなって甘みが増えます。手間はかかりますが、お客さんがすごくおいしいと言ってリピーターになってくれるのが嬉しいですね。

佐久・内山地区の魅力

内山地区は、四季折々の自然の移り変わりがとても魅力です。また、自然だけでなく、内山の人々には昔からおもてなしの精神があるんですよ。ここには富岡製糸場の絹を運ぶために古くから交通が盛んだった富岡街道が通っていて、いろいろな人々が行き交う土地だったからとも言われています。

祖父が30年以上前に始めたコスモスまつりというお祭りがあるんです。地域の魅力を外の人に味わってもらうために開いた祭りで、多くのお客さんで賑わいます。そんな風土がありますね。

内山に限らず佐久市全体でいえば、東京からのアクセスが近く、市の中心部はほどほどのにぎわいがあります。そういった意味で、田舎ののどかさと都会の便利さが共存しているのがいいですよね。

自然農業&里山体験

今回は、畑や田んぼで作物を育てる体験をしてもらおうと考えています。あとは、この近辺には森や野原がたくさんあるので、生きもの好きなお子さんは虫を捕まえたり、みんなで自然散策などをしてもらってもいいですね。

先にも述べましたが、とにかく昔から僕は「自然」と「人」が大好きで、それに関わる仕事をしたいと思っていました。ネイチャーガイドも農業もそういった意味では根っこは一緒ですね。だから、祖父から続く佐久内山地区の魅力と自然の大切さを多くの人に伝える体験を行うことは、本当に楽しいんです。

遊びに来てくれるみなさんへ

ここは、自然豊かで人があたたかい場所です。難しいことは考えずに、思いっきりのびのびと過ごして頂きたいと思います。ぜひ遊びに来てください!

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