5月19日(土)、「So-netの森」での森林整備活動終了後、午後からは佐久市に隣接する佐久穂町で花卉農家(かきのうか)を営む中島さんの農園を見学させていただきました。こちらもモモが写真たっぷりでレポートいたします。
八ヶ岳を望む絶好のロケーションに、花を栽培する大きなハウスがいくつも建っていました。ここは花卉農家(かきのうか)の中島さんのハウスです。
中島さんが育てるのはトルコギキョウ。さまざまな品種のトルコギキョウを扱っています。佐久穂町周辺は、もともと花卉栽培が盛んな土地で、中島さんの家も代々栽培農家を営んできたそうです。
「花の関係者から、『佐久の花だったら迷わず引け(値段を見ずに買いなさい)』という言葉を聞きました。昔から品質が高い産地として有名だったようです」
由緒ある産地ですが、高齢化などで生産者の数は減ってきているとのこと。中島さんは、そんな〝佐久の花〟を再び盛り上げたいと奮闘する若手生産者の一人です。
そんな中島さんに園内を案内してもらいました。
最初は苗床から。トルコギキョウは、種まきして2週間ほどで発芽します。これでおよそ3ミリ。小さくてかわい〜〜!
苗床から定植した株がこちら。だいたい1ヶ月と2週間くらい。
トルコギキョウは北米原産で、雨季を経験しながら大きくなっていく植物のため、定植初期には水を大量に必要とするそう。水はスプリンクラーで上から撒いています。
定植から2ヶ月ほど経ったものがこれ。だいぶ大きくなっていました。
花芽の姿もちらほら。ここから、段階に応じて枝や芽の整理をしながら、全体の形を整えていくそうです。
参加した子供たちは、花よりもカエルに夢中…。
あ、敷地内の地面から土管が! 実はこれ、手掘りした井戸だそう。この水を使って花を育てているんですね。
実は東京でフラワーデザインを学んだ中島さん。現在は「noce」というブランドで小売も展開。
「花卉栽培には、可能性がまだまだあると思っています。今後はデザインやSNSの力をうまく使って、花のある暮らし、スタイルを提案していきたいですね」
中島さんのハウス見学をした後、参加者のみなさんと一緒に、近くにある生涯学習館「花の郷・茂来館」へ移動。会議室で、中島さんのお母さんが講師となり、苔玉づくりを体験しました。
「簡単にできるので、お土産として持って帰ってください! 管理もすごく簡単。軽くなったら、バケツの中にしばらく浸すだけ。弱ってきたら枝を切れば、そこからまた芽が出ますので、諦めないでくださいね!」
初雪かずら、アイビー、ワイヤープランツなどを使って、苔玉を作っていきます。まずは、好きな植物を選び、ポットを外して土を軽く落とします。丸く成形したら…
絞った水苔で周りを包み、ワイヤーで巻くだけだそう。あ、本当に簡単だ!
最後に目と口を付けたら出来上がり!
出来上がった苔玉は、みなさん大事そうに持ち帰っていました。
最後に参加者のみなさんで記念撮影。植林、バーベキュー、花栽培の見学、苔玉作りと、充実した1日。おつかれさまでした〜!