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案内人大塚拓司古民家再生(佐久市)

築300年の古民家を移築再生、家族とともに住み、暮らしを伝える

佐久の里山風景が広がるのどかな風景の中にたたずむ築300年の古民家「古拙堂」。大塚拓司さんが営む工務店のモデルハウス兼ご一家のご自宅でもあります。

「古民家再生」への注力で家業を蘇らせた

うちは父親が社長をやっている佐久市の地場経営の工務店ですが、実は古民家に関わったのは私の代からなんですよ。私は昔から伝統的な建築が大好きで、高校卒業後は静岡や滋賀に神社仏閣の建築の修行に出たんです。 実家の工務店はそのようなことはやっていませんでしたから、家業を継がなければという意識もなかったんです。

でも、古民家に魅せられて、古民家を再生したり、移築したりすることがやりたくて、地元に戻って実家でやらせてもらったんです。その当時は親父からは「お前は何をしたいんだかわからん」なんて言われたものです。でも、そうこうしているうちに、こういった取り組みが理解されてきて、今ではうちの会社は、古民家再生事業と木組みによる伝統技術を主体とした手づくりの新築物件の二本柱になりました。

今回伺ったこちらの古民家は郷土博物館にもなりそうな歴史を感じます。

築300年程度と聞いています。3年前、長野市の信州新町にあった空き家で、大家さんに「あげるよ」と言われてもらったんです(笑。解体して運べるものから徐々に移築して、完成にむけて現在進行形で徐々に進めています。私と妻と一人娘の3人でここに住み、お施主さんや地域の人、古民家に興味のある人などをゲストにお迎えしておもてなしをする場でもあるんです。

佐久の里山・田畑に囲まれた古民家の魅力

古拙堂がある場所は、富岡街道といって、富岡製糸場の絹を運ぶために古くから交通が盛んだった街道に沿った所にあります。このあたりはまさに日本の里山といった風情で、家からは田畑が眺められ、とても落ち着く景色です。少し行けば荒船山などの岩肌に特徴がある面白い山々も見えてとても面白いですよ。

そんな風景の中に建つ古拙堂は、まさに古い田舎の家に来たような感覚かもしれません。こういった古民家は、昔は住居スペースだけではなくて、冠婚葬祭の時に人々をもてなす公民館的な機能も持っていたんです。私たちがここに住み、多くの人をお迎えするというのは、古民家が持つ本来の機能なのかもしれませんね。

ゲストをお迎えする際は、奥さんのめぐみさんと協力し合いながらと伺いました。めぐみさんにも古拙堂と佐久の魅力を伺いました。

この家では、料理はかまどで、お風呂も薪を使っています。お水も水道ではなく、すべて井戸水で賄っています。最初は少し不便にも感じましたが、火のぬくもりが何よりですね。自然の中で生かしてもらっているんだな、と感じます。

私は東北出身、結婚して佐久に来て思ったのは、人があたたかいことと料理が美味しいことですね! 特に私は料理が大好きなので、信州の美味しい郷土料理をかまどで作ることが何より楽しいです(笑)

古民家“古拙堂”体験ツアー

今回のツアーでは、ここ古拙堂に来て頂き、佐久の里山風景を外に眺めながらくつろいで頂ければと思っています。かまどで炊いたご飯など、伝統的な和食もご用意しますので、いろりの前で皆で食べましょう。

私が一番体験して頂きたいのは「生きた古民家」なんです。日本各地の観光地にも、このような古民家はありますが、大抵は入場料をとって見物するような「施設」であることが多いですよね。でもこの家は実際に私たち一家が住んでいて、日々の営みを実践している場所です。「住んでこそ味が出る」と言っているのですが、そういった生活感が漂った家でないと、古民家の本当の魅力は味わえないと思ってるんです。だからこそ、実際に住みながら多くの人をお迎えすることにしたんですよ。

遊びに来てくれるみなさんへ

田舎の古い建物は、とても心が和む空間ですので、ぜひゆっくりリフレッシュしに来て頂ければと思います!