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案内人 池渕崇 農家(原村)

ぶっちーさんの愛称で親しまれる農業職人

肥料に使う鶏糞を取りにいくために片道3時間半…。肥料にこだわり、土にこだわるぶっちーさんの農業にかける魂をご紹介します。

社長からの業務命令!?信州・原村でみつけた農業の魅力

2010年から八ヶ岳に移住しました。農業を始めたのは、会社員時代の社長から「社員のために野菜を長野でつくってみてくれないか?」と言われたのがきっかけなんです。面白そうだからという理由で長野に来てみたものの、住む家はもちろん、畑はないし、野菜の知識もないところからのスタートでした。でも原村の方たちの温かい人柄に助けられ、家が決まり、畑も貸してもらえる事になり農園 縁側を始める事になったんです。

当初は失敗もたくさんしましたが、師事できるグループに出会えた事で仲間ができたし、飛躍的に野菜作りの知識が増えました。なにより自分で作った野菜がこんなにもおいしいんだ!ということにまず驚きましたね。

無農薬農法で大変なことは?

ぼかしという肥料入りの土を作るんですが、片道3時間半かけて鶏糞を引き取りにいくんです。良い餌を食べて、平飼い(放し飼い)で育てている鶏なので、質の良い鶏糞なんですよ。苦じゃないと言ったら嘘になりますが、とにかく自分でコントロールできることには妥協したくないんですよ。何より食べた人が「なにこれ?おいしい!」と言ってもらえるのがうれしいんです。そのための苦労ならなんだってできますよ。

高原野菜の収穫とマルシェでの販売体験

午前中は畑でトウモロコシの収穫体験をしてもらいます。無農薬で野菜を作っているのでトウモロコシをその場で食べてもらうのはもちろんですが、畑にはお子さんたちが喜びそうなカエルやチョウチョがたくさんいるんです。自然に近い畑での時間を楽しんでもらいたいですね。

お昼はお隣の茅野市でお店を経営していた山越典子さん(現在は育児専念中のため、イベントのみ活動)による仕出し弁当を召し上がって頂きます。食後は自然文化園内で開催されているヤツガタケヴィレッジマーケットで高原野菜の販売体験をしながらお客様同士の交流も楽しんでいただきます。八ヶ岳山麓でものづくりを楽しむ出店者さんたちの作品にも触れてもらえれば、より楽しい時間を過ごせると思いますよ。

標高1200m・八ヶ岳の風土が育む農業の魅力

畑があるのは八ヶ岳山麓1000mから1200mの場所になります。高原野菜の産地として親しまれている通り、夏の冷涼な気候条件が揃っているのが農家にとっては魅力でもありますね。でも、自然環境が変わりやすい高冷地故に、農家は土づくりの時期や種まきの時期など、決して見誤ってはいけない場所でもあるんです。特に農薬を使わない栽培をしている私にとって、自然と上手につき合いながら収穫時期を逆算し、より自然な状態に畑を保つ労力は相当な手間と時間とパワーが必要となるのも事実です。でもそこでいかに手を抜かずおいしい野菜を作っていけるかを考える事が私にとってはとても楽しいところでもあります。この八ヶ岳だからこそできる農家の難しさ、面白さにもなっていますね。

7月中旬から連日開催される原村高原朝市(八ヶ岳ペンションビレッジ内/野菜やクラフト等を販売)には早朝6時半スタートのイベントにも関わらず、県内外のファンの方たちが沢山きてくれるんです。手間と労力を惜しまない魂をもっていれば沢山のお客さんの驚く顔がみられます。そんなお客様の顔こそ、私にとっての八ヶ岳の魅力です。

遊びに来てくれるみなさんへ

今回のイベントの一つにトウモロコシの収穫がありますが、衝撃的に甘いです!トウモロコシの甘み=鮮度といっても過言ではないほど、新鮮さは甘みに繋がります。収穫から店頭に並ぶまでに大体丸2日ほどかかる店舗も少なくないので、ぜひ新鮮なトウモロコシを食べに来てほしいです。生でも食べられます!ぜひ衝撃的な甘さに驚いてください。

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