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体験レポート 八ヶ岳クリーンハイク&フラワーウォッチングin「山の日サミット」2017年7月22日 原村(40代・男性)

心身のリフレッシュ&自然環境への恩返し

アウトドアについては全くの素人ですが、勤務先での環境活動への参加などを通じて漠然と関心を持つようになりました。今回、知人を通じて「山の日サミット」の開催を知り、参加させて頂く「クリーンウォーク」の「登山道のゴミを拾う」という目的の分かり易さと、山歩きで心身をリフレッシュさせたいという思いから参加しました。

会場に着き、まず驚かされたのは、晴れやかな空のその高さ。これから本格的な夏を迎える時期ながら、秋空のような爽やかさ。陽射しは強かったのですが、これを見上げるだけで清々しい気分になりました。そして、青空と見事なコントラストを成す緑の濃さ。本から引っ張ってきたような言葉ですが、照れずにそう言えるほどの鮮やかさでした。

楽しさ豊富な広場

会場である長野県諏訪郡原村の「八ヶ岳自然文化園」は、ピクニックが出来る広場のほか、アウトドアレジャーが楽しめる施設やドッグランなどがありました。屋内施設も、プラネタリウムや展示室などを備えた自然観察科学館がありました。また、まもなく7月下旬から8月中旬にかけての夜には、野外ステージで「星空の映画祭」も行われるとのことで、色々楽しめそうな場所であると思いました。ここへ来る途中にペンションも多数あり、日帰り可能な地域からの参加でしたが、一泊すればゆったりとした時間が過ごせそうです。

のびのびとした雰囲気

メイン会場では、会場設営やお店の準備が進められていました。開会時刻が近付いてきましたが、皆さんあまりあわてている様子がなく、ゆったりと時間が流れているといった感じが印象的でした。うまく表現できませんが、この場所に合っている雰囲気だと思いました。

山の日サミット開会

10時の「山の日サミット」開会とともに行われたトークセッションでは、アウトドアに幅広い見識をお持ちである5名の方々による真面目かつ楽しいディスカッションを拝聴。レベルの高いお話もありましたが、やはり一番大事なことは、経験の深浅とは関係ない、山そして自然に対する「謙虚さ」と、これから訪れる人々のことを思いやる「マナー」であると自分なりに理解。大変勉強になりました。

お天気に恵まれて

お目当てのクリーンウォーク開始時刻の12時には、標高1,300mの高原でも木陰に身を隠したくなるほどの暑さ。ガイドの方々も予定を変更し、「歩いて上り、車で下って戻る」を「車で上り、歩いて下って戻る」に。

大自然を全身で堪能

それでも終わってみればかなり「歩きごたえ」のある楽しい山歩き。当初の予定通り上り歩いていたらどうなっていたか、ガイドの皆さまの英断に感謝、とはいえ小さなお子さんも元気にスタスタ完歩したのを見るとやはり単なる私の運動不足か(笑)。とにもかくにも森林の持つ癒しの力を体感しました。

いつもと違ったコーヒー

途中で頂いた、さまざまな高山植物が描かれたイラスト、そしてリスが松ぼっくりを食べた跡の形が似ていることからその名が付いた「森のエビフライ」はいいお土産になりました。また、湧水地「阿弥陀聖水」の湧水で淹れた頂いたコーヒーの味も格別でした。

予想外にも。。

唯一の「誤算」は、登山道にほとんどゴミが落ちていなかったこと、当初よりクリーンな登山道であったことでした(笑)。山を大切にしている地元の方々の努力を垣間見ることが出来ました。

終盤、見る見るうちに空が暗くなり、ゴール(出発場所)まであと2~300mのところでドワーッと降り出したにわか雨に遭遇しましたが、これも山の天気の変わり易さを実感するいい機会。近くに温泉施設があることを知ることにもなり一石二鳥でした。

最後に

「山の日サミット」の今年のテーマは、「LOW&POSITIVE IMPACT」。自然環境になるべく負荷をかけない(ローインパクト)だけでなく、自然環境に対し恩を返す(ポジティブインパクト)ことをこれからの課題として、アウトドアを楽しむ上でどのように考え行動すべきかを考えていこうというものだそうです。

今回参加させて頂いたクリーンハイクは、登山道のゴミを拾いながら山を散策しようという、まさに自然環境への恩返し。このような体験に参加できたことを大変嬉しく思いますし、これからも機会を見つけて参加していきたいと思います。