新型コロナウイルスが猛威を振るった2020年、これまで当たり前だったことも制限を余儀なくされ、生活は一変しました。
ソニーネットワークコミュニケーションズは通信サービスを提供する企業として、これまでNPOを通じて子どもたちに向けてインターネット環境を無償で提供し、オンラインでの遊びと学びをサポートするCSR活動を実施してきました。
今回新たな取組みとして、音楽が苦手な人でもすぐに演奏できる”ゆる楽器”を使ったイベントをプロデュースする「(※)」主催の「リモートでいきなりクリスマスコンサート」に超高速光回線「NURO 光」を提供し、新しい合奏体験の実証実験を実施しました。
ゆるミュージック×ヤマハ×ソニーグループとの連携
ソニー・ミュージックエンタテインメントが協力する「世界ゆるミュージック協会」は、これまでリアルの場でオリジナルの”ゆる楽器”を使った合奏イベントを実施していましたが、2020年は新型コロナウイルスの影響により不特定多数の人が集まるイベントの実施が難しくなりました。そこで、リモートで子どもたちとアーティストが合奏する新しい体験イベントの開催へのシフトを検討されていました。
ソニーネットワークコミュニケーションズは、2019年からヤマハ株式会社とソニーR&Dセンターと協業し、「NURO 光」を使ったオンラインセッションイベントを進めていた経緯もあり、今回の実証実験に加わることになりました。
実証実験では、「NURO 光」を通信基盤とし、ソニー株式会社が開発している“あたかも同じ空間にいるかのような”コミュニケーションを実現する「窓」、ヤマハが展開している小さなタイムラグでリモート合奏できるサービス「SYNCROOM」がコラボレーションすることにより、オンラインでつながるリアルタイムのコミュニケーション空間を実現。
そして、ソニー・ミュージックエンタテインメントのEdgeTechプロジェクト本部が、ソニー・セミコンダクタソリューションズのSPRESENSE、ソニー・グローバルエデュケーションのロボット・プログラミング学習キットKOOV®などと誰でもすぐに演奏できる“ゆる楽器”を開発し、新しい合奏体験の場を作りました。
歌のおにいさん「チーミー」と子どもたちのクリスマスコンサート!
2020年12月21日、國學院大學附属幼稚園(東京都杉並区)と遠隔の音楽スタジオを接続し、「リモートでいきなりクリスマスコンサート」が開催されました。
イベント当日、園児たちははじめて触る「ゆる楽器」にドキドキワクワク。簡単な説明とリハーサルの後、本番がすぐにスタート!
園児たちの前におかれた大型ディスプレイの「窓」に最初に現れたのは、毎日園で会っている先生!遠く離れていても、いつも通り挨拶や言葉遊びなどのコミュニケーションが取れることに園児たちもびっくり!
そして、先生に続いて「窓」に現れたのは、NHKのEテレなどで活躍する歌のおにいさんチーミー。いつもテレビで見ているチーミーの登場に歓喜する園児たち。
そのチーミーが音頭をとり、「きらきら星」「ジングルベル」「赤鼻のトナカイ」の3曲を練習なしでいきなり生合奏!遠く離れていてもタイムラグなく全員が一体となって演奏することができました。
イベント終了後も、園児たちは「チーミーと楽器が一緒に弾けた!」と満足そうな笑顔を見せていました。
リモートでの新しいつながり
各社のテクノロジーを組み合わせることで、リモートであることを感じさせないほどタイムラグなく合奏でき、園児たちもいつも通りの自然なコミュニケーションを取っていました。
今回の実証実験では、「NURO 光」の高速通信で映像と音声をリアルタイムに届けることで、園児たちに“離れていてもつながれる”ことを体感してもらうことができました。
音楽とテクノロジーを通して距離の壁を越えることができ、新しいつながりの可能性を感じることができました。
すべての人に楽器を演奏する喜びを提供するプロジェクトです。人々が楽器をやらない理由は、「自分には才能がない(と思い込んでいる)」「挫折した経験がある」「始めるきっかけがない」「騒音が気になる」など様々です。それなら、「人が楽器をやらない理由をなくす新しい楽器」をつくれないだろうか。リズム感や音感がなくても大丈夫。騒音が気にならない。気軽に、そして気兼ねなくプレイできて、多様なラインアップから自分に最適な一つを選べる。これまで40以上の「ゆるスポーツ」を開発してきた世界ゆるスポーツ協会が「ゆる楽器」の開発を行います。