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案内人 中原英貴 八ヶ岳珈琲工房tableland焙煎師(富士見町)

テレビマンから焙煎師に転身、名物コーヒーを提供する

八ヶ岳山麓、森の中の山道を抜けるとひっそりたたずむログハウス。コーヒー焙煎所として中原夫妻が営む「テーブルランド」です。

テレビディレクターからコーヒーの焙煎師へ

八ヶ岳のふもとでコーヒー豆の焙煎をしています。お店では豆の販売もしていますし、地元の多くのイベントに出店をしてドリップコーヒーも楽しんで頂いてます。

私の出身は東京で、15年前に富士見町に移住するまで富士見町に特に縁があったわけではありません。テレビ番組のディレクターとしてキャリアを積んできていたのですが、仕事でつながりのあった放送作家さんが隣の原村でペンションを営みながら生活していたんです。時々遊びに行くなかで、「いいなぁ、こんな生活をしたいなぁ」という思いが強くなり、2001年、思い切って今の土地を買ってログハウスを建てました。妻と二人で生活の基盤をこちらに移したんですが、仕事は続けなければなりませんから、当初は富士見町と東京の二拠点でした。

でも、それを続けるうちに、だんだん東京に行くのが嫌になってしまって……笑。こんなに自然にあふれた快適な環境ですからね。

ある時、妻の紹介で、コーヒーの焙煎機を製造販売している地元の方にお会いしたんです。もともとコーヒーは大好きで、自分でも色々と試したり飲み比べたりしていたんですよ。そこでその方が焙煎したコーヒーを飲ませてもらった時に衝撃をうけてしまって。砂糖を入れてなくても自然な甘さがあるんです。「この味を自分でも再現したい!」と思って、この道に進むことにしました。

職を変えることに不安はありませんでしたか?

いきなりテレビの仕事を辞めたわけではなく、二足のわらじを履きながら続けてきたんです。コーヒーだけで食べていく自信はありませんでしたが、そういう意味では不安はありませんでした。

でも、今ではすっかり焙煎の仕事が専業になりましたね。コーヒーはやればやるほど、面白くて深い仕事だと思っています。

田舎で暮らす幸せとは?

東京での毎日は「お金はあってもあくせくする生活」でした。今は山の中のコーヒー豆屋ですから、正直なところ、前の仕事に比べて収入は何分の一かに減っています。でも、幸福度ははるかに上がっていると感じています。よく妻と話しているんですが、「これだけ幸せな毎日で、お金まであったら申し訳ないよね」って(笑。 それだけ幸せな生活を送っています。

奥さんの泉さんとずっとお二人でお店を切り盛りされていますが、喧嘩することなどありませんか?

うちには子どもがいませんから、犬と猫を除けば妻とずっとふたりきりです。「ずっと一緒にいて大変なこともあるのでは?」と聞かれることもあるのですが、不思議と全くないですね(笑。 むしろ、歳を経るごとに愛情が深まっていると感じます。

八ヶ岳の雲海&ご来光を、淹れたてのコーヒーで

今回のツアーは、八ヶ岳の反対側に立つ南アルプスの入笠山から雲海と日の出を眺めるというものです。 山頂近くまでゴンドラで15分、秋の早朝の澄んだ空気の中で、雲海の上にそびえる八ヶ岳とご来光を楽しんで頂きます。 私が挽きたてのコーヒーをお淹れします。八ヶ岳のふもとで焙煎したコーヒーは格別だと思いますよ。

遊びに来てくれるみなさんへ

富士見の自然と雲海は本当に美しいです! 雲海の下で営まれている里山や町の人々の生活も想像して頂きながら、ぜひ楽しんで頂ければと思います。

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