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案内人 石川高明 登山ガイド(原村)

ヒマラヤを経て八ヶ岳へと移り住んだベテランガイド

山に魅せられ、世界の山に登り、山岳ガイドとして経験を積んできた石川さん。世界中で八ヶ岳が一番と語る石川さんに聞きました。

大企業の正社員を投げうって山に人生を捧げた30年

2008年から八ヶ岳のふもと原村に居を構え、「信州登山案内人」と称して山岳ガイドを行っています。

昔から登山が大好きで、東京の大学生時代には登山サークルに所属して、山漬けの生活を続けていました。大学卒業後は大手電機メーカーに就職したのですが、そこでも会社の山岳部で部長を務めるなど、仕事よりも山、という会社員生活でした。

どうしても山への愛着が捨てきれず、一旦会社を辞めて世界の山を登ろうと思って、世界一周の旅に出たんですね。その間、ネパール・ヒマラヤで約1年間、スイス・アルプスで約2年間、山岳ガイドを務めました。

帰国後、昔から大好きだった八ヶ岳に移住してガイドを始めたんです。世界中の山を登ったり、眺めたりしてきましたが、私は日本の山、特に八ヶ岳が一番だと思っています。

石川さんにとって、山の魅力とは?

山を歩いたり泊まったりすることは「非日常」の体験です。山の中では、日常生活では得られない様々な体験をするんです。山での体験がリフレッシュとなり、日常生活の活力として活きる、それが山の一番の魅力ではないでしょうか。

世界の山では味わえない八ヶ岳ならではの魅力

八ヶ岳一帯は、世界の山にはない独特の魅力があるんです。私が海外でガイドを行っていたアルプスやヒマラヤは、まさに岩と雪の世界。それはそれで魅力はありますが、一方で日本の山岳地帯は本当に多様性に満ちているんです。

森があって、花があって、動物たちも顔を見せてくれます。里山まで降りれば、人が手を加えた豊かな田園風景も広がっている。四季があって、夏山と冬山で全く様相が変わるのも特徴です。こんなに変化に富んだ自然はなかなかお目にかかれません。

ぜひ、この豊かな自然を味わいに来ていただきたいですね。

秋の北八ヶ岳 湧水めぐりツアー

秋の空気がさわやかな頃、北八ヶ岳の湧水巡りツアーを計画しています。まずはスタート地点の大河原峠から双子山を経て、森の中に静かに佇む双子池まで行きます。池の水を汲んでお湯を沸かし、コーヒーを淹れて皆で飲みましょう。ミルやドリッパーなど、コーヒーの抽出器具もお持ちしますので、自分だけの一杯を楽しんでください。池のほとりの絶景を前に、新鮮な水で挽きたての豆を淹れて飲む、そのおいしさにびっくりすると思いますよ。

道中は樹木が生い茂った山を歩き、途中の双子山から天気が良ければ浅間山も見渡せます。双子池をあとにしたら、ふたたび森の中を進み、亀甲池に行きます。この池は底が亀甲模様になっていて、諏訪の七不思議と言われているのですが、なぜそのような模様が見えるのか、その謎の答えは参加頂いてからのお楽しみです(笑)

このあたりの森は苔むした世界が広がっていて、まるでもののけ姫の世界のようと喜ばれる方も多いですので、ぜひ森や池にあふれた北八ヶ岳の山の魅力を堪能してくださいね。

遊びに来てくれるみなさんへ

世界の山にも勝るとも劣らない素晴らしい山ですので、ぜひ多くの方に足を踏み入れて頂きたいですね。山の素晴らしさが伝わるよう、分かりやすくご案内します!

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