So-net

このサービスはSo-netのユーザーIDでご利用頂けます
HOME > 作品一覧 > 作品紹介

絵本作品紹介

キジも鳴かずば

キジも鳴かずば

昔むかし、信濃の国の犀川のほとりに、貧しい村がありました。母を亡くしてからすっかり笑うことがなくなってしまったお菊は、病床の中で、お母が作ってくれたあずきまんまをもう一度食べることを夢見ますが…。人柱がまだ祈願として行なわれていた時代の、悲しい日本の昔話です。

文:九十九耕一、絵:ほんまきよこ、声:新 かな子 、音楽:余田崇徳、制作:アサミヒサト、アトウダイスケ

お話をみる ジーンとくるつぶやく

作者のことば

水害は今でも恐ろしい災害のひとつです。補償などなかった時代は、なおさらでしょう。人柱をたてる話は全国いたるところに伝わっていますが、ほとんどの場合、悲しい内容となっています。『きじも鳴かずば』も悲しいお話ですが、じつはハッピーエンドになる展開が伝わっている地方もあります。父を亡くした娘がしゃべらなくなるまでは同じですが、隣村の庄屋さんの息子との縁談が決まるのです。ところが嫁入り先でもひと言も口をききません。「しゃべらない嫁は里に帰そう」ということになります。娘を村へ戻す途中、鳴いたきじが漁師に撃たれる場面に遭遇。「きじも鳴かずば……」と、つぶやく娘。しゃべれると知った庄屋の息子がわけを問いただし、娘の父がなぜ人柱にされたかを知ります。すっかり事情がわかり、離縁は取り止めとなり、娘は幸せに暮らしました……という展開です。 今回は長野県信州新町に伝わる『きじも鳴かずば』をモデルにしました。久米路橋のたもとには、この悲しいお話のあらすじが書かれた案内板が立っています。村の歴史として、今も語り継がれているそうです。<九十九耕一>
とてもとても悲しいことがあった時どんな顔をするだろう、、。お菊ちゃんのことをたくさん想って描きました。それから、優しいおっ父のことも。つらく悲しいお話の中に、おっ父とお菊ちゃんの優しい愛情があたたかくて、よけい切なくなりました。身近な人を大事に思って日々を過ごしたいですね。<ほんまきよこ>


戻る
ページトップ