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絵本作品紹介

人魚姫 前編

人魚姫 前編

深い海の底と美しい人魚の国、そしてお姫さまの可憐な表情を繊細に描く絵が、優しいピアノ曲と共に流れていきます。王子さまの幸せを何よりも願って、人魚のお姫さまが選んだ最後には、切ない光が残されていました。

文:立原えりか、絵:東逸子、音楽:深町 純/小倉祐一/大輪茂男 (音楽監修)、声:宮本裕子、制作:北島佳子

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作者のことば

アンデルセンは、七十年の生涯のうちに百六十編ほどの童話を書きました。人魚姫は1836年に出版された「子供のための童話集」第三冊目に収録されています。
「わたしはこの作品を泣きながら書いた」と、アンデルセンは自伝に書いていますが、泣いた理由は、物語りが悲しかったからではなく、自分の才能が喜ばしかったからでもありません。そのころのアンデルセンは、失意のどん底にいました。以前に出した童話集が不評の上に、二度目の恋にも破れたのです。相手はルイーゼ・コリン。恩人の娘でした。どうしても超えることができない身分の違いを、人魚姫と王子に重ねたのです。自伝はかなり詳しいものですが、ルイーゼとの恋については書かれていません。そのかわりに人魚姫を書いたのではなかったかと思うのです。人魚姫はアンデルセンの名前を不朽にして、童話作家の地位を確立しました。デンマークの首都コペンハーゲン郊外のランゲリニエ海岸にある人魚姫の像は、王子を待つ風情で岩の上に座っています。(立原えりか)


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