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松崎順一の昭和プロダクト考古学

ホンダ レジャーバイク カタログ

ホンダ レジャーバイク  カタログ

家電蒐集家松崎が考古学的アプローチで昭和時代の様々なカタログを読み解くコーナー。第9回目は僕がバイクに興味を持った80年代初頭に出たホンダの50cc(原動機付自転車)のカタログを取り上げます。

車に憧れた昭和世代には原付バイクも身近に欲しいアイテムの一つだった。特にホンダのバイクは絶大な人気があった。

車は昭和世代の筆者にとっては永遠の憧れのアイテムで、1980年に免許を取得してからは高級車には手が出なかったが様々なな車を乗り継いだ。そのほとんどがホンダ車で、ホンダ党と呼べるくらいにホンダが大好きだった。20代の頃は360ccのホンダライフであちこちを駆け回り30代ではリトラクタブルライトのアコードエアロデッキ、そして40代では真っ白のアコードワゴンと人生の大半をホンダ車と過ごした思い出がある。

 

車もダントツにカッコ良かったがホンダはバイクも大好きで、中学生の時に750ライダーの漫画を見てからはCB750Fに憧れ、80年代に発売されたCX500TURBOは今見ても鮮烈な印象の大好きなバイクだ。筆者が実際バイクの楽しさを知ったのは高校時代の友人が当時発売されたばかりのロードパルを購入し、野原で乗せてもらったことがあった。自転車では味わえない風を切る感じと速度にはまって1週間後には免許を取りに行ったことがある。そして今でも好きなバイクだが筆者が過去に一度交通事故にあってからは残念ながら乗るのはやめている。

さて今回紹介するカタログは50ccのレジャーバイクのカタログで、ラクーンの掲載からみて1980年、若しくは81年頃のカタログと推測している。それではカタログを見てみよう。

 

まず表紙だが、どこから見ても80年代を彷彿させるイラストで、この頃大人気だった鈴木英人氏のイラストと思われる。鈴木英人氏と言えばアメリカ西海岸をイメージさせるイラストが得意で、この頃も盛んに描いている。イラストの中にはカタログに掲載されている製品がさらりと表現されていてどれもカッコよく描かれている。

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そして中をめくるとやはり鮮やかなイラストをベースにゴリラとモンキーが紹介されている。モンキーといえば今でも色褪せない人気のあるバイクで、初代から続くハンドルが折畳めるのもユニークだ。そしてゴリラはモンキーとほぼ同じユニットに載せられた大型のタンクがインパクトのあるバイクで9リッターの大容量タンクはツーリングも可能な航続距離を誇るバイクだ。

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さらに隣にはカタログの中では最新のラクーンが登場。ラクーンは79年に発売した2サイクルエンジンのロードモデルMB50の後継機種だが、「ザ・原宿バイク」と命名されユニークなスタイルは当時の若者に支持された。ページの端にちらっと見えるイエローも当時としては斬新なカラーだ。

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そして次のページにはDAXとR&Pだ。両車とも一般道からオフロードまでこなせるオールラウンド的なバイクでスポーツタイプよりも遊び心たっぷりで筆者はこちらに憧れた方だ。

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最後のページはそれぞれのバイクのスペック表だ。2サイクルのラクーンも魅力だがあえてホンダを選ぶなら筆者はやはり4サイクルをチョイスしたいと思う。原動付バイクはこの時代ノーヘルでもよかったのが信じられない。原付バイクのヘルメット義務化はまだ先の1986年である。

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出典: 本田技研工業株式会社「レジャーバイク」カタログ (1980年頃/推定)

コンテンツパートナー紹介

松崎 順一(まつざき じゅんいち)

家電蒐集家・デザインアンダーグラウンド工場長。1960年生まれ。インハウスデザイナーを経て2003年よりデザインアンダーグラウンドを設立し活動を開始。近代家電製品の蒐集・整備・カスタマイズ等を手掛ける。近年は特にデジタル世代へのメイド・イン・ジャパン家電の持つ魅力をカルチャーとして伝える活動をイベント、執筆等、広範囲に展開中。

デザインアンダーグラウンド

 

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