Sony
Sony
メニュー
閉じる

懐カーコレクション

グロリア Vターボブロアム/日産 - 日本初のV6エンジン搭載車はセドグロ姉妹

グロリア

■先代ゆずりの端正なスタイルを突き詰めた正統派ハイクラスセダン
・モデル名 :グロリア Vターボブロアム(5代目後期/Y30型)
・メーカー名:日産
・年式   :1986

・撮影場所 :第8回 石和温泉郷クラシックカーフェスティバル2018

・撮影者  :ミノ

5ナンバー枠を目いっぱい使って豪華な仕立てにした高級車

nissan_gloria_063

昭和54年(1979年)にデビューした先代のセドリック/グロリア(430型)は、国産車初のターボ搭載車だった。

中型クラスの高級セダンで長年のライバルであるトヨタ・クラウンに対抗すべく、圧倒的な性能差と「ターボ」のインパクトで勝負したものだった。

中型セダンらしさが光る、まるで定規で引いたかのような直線基調のスリークなボディラインが人気だった。

 

その先代430型に引き続き、次代のY30型セドリック/グロリアでは、「日本初のV6エンジン」という飛び道具をぶち込んできた。

 

旧態依然とした直列エンジンのL型は、長く作られているだけあって頑丈で信頼性も高く、また安価に製造できるエンジンではあったが、トラックにも使われるようなものだけに「牛のように重ったるい」ともいわれていた。

日産はさまざまなチューンを施してフィーリングを向上させたり、出力をアップさせたりして多くの車種で使い続けていたが、いかんせん古臭さは否めなかった。

 

そこで昭和58年(1983年)にデビューしたY30型(セドリックは6代目、グロリアは5代目)では、次世代らしさを最大限アピールし引き続きクラウンとガチンコ勝負するべく、新開発のV6エンジンを投入し勝負を賭ける決断がなされたのだった。

ハイラインでかつ売れ筋のセダンにフレッシュなイメージを与えるには、これ以上のない策だともいえるだろう。

nissan_gloria_064

先代の430型から継承した直線基調のオーソドックスなセダンスタイルを突き詰め、端正でシャープな印象のY30型。

当時このクラスのセダンはみな同じような印象があるのだけど、それは2.8や3.0などの大排気量エンジンを持っていても、当時の税制を考えればラインナップの中には2.0以下のエンジンを搭載するモデルを設定せざるを得なかったからだ。

 

そうなるとどうしても5ナンバー枠のボディが必要になり、それで大排気量エンジンにも対応しつつ高級車としての居住性のため車室を目いっぱい確保しようとすると、寸法の制限がある以上レイアウトは似通ってしまう。

それに同じようなユーザー層がターゲットになる以上、仕立て方やデザインの方向性なども同じような路線になってしまうのは致し方ないところだ。

 

そんな中でいちはやく「わかりやすい違い」を打ち出そうとして、ターボやV6といった訴求ポイントを作ろうとしたのだと推測される。

もちろん新しいVG型系のV6エンジンは、従来のL型とは異なった高級車ならではのフィールを提供できるという狙いもあったことと思う。

結果的にそれらが奏功して、セドリック/グロリアは端正で快適なセダンでありつつ、性能も高くクルマ好きの琴線に触れるようなアピールポイントをいくつも持つ名セダンとなったといえるだろう。

nissan_gloria_065

この記事にコメントする

  • Facebook
  • Twitter