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2019年11月26日(火)

FREAKS Vol. 290(2019/11)より 〜日常のすべてがタイトルを獲るためにある〜

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日常のすべてが
タイトルを獲るためにある

アントラーズ加入2年目ながら、チームでの存在価値を着実に高めている。

今シーズンのJ1では、ただ一人、開幕から23試合連続でフル出場。夏の過密日程を乗り切るためにターンオーバー制をとったことで、第24節のG大阪戦を欠場したが、その後は再びスタメンをキープ。不動のCBとしてチームの屋台骨を支えている。

「ここまで大きなケガがなくプレーできているので、この調子を続けていきたいなと思います」

普段はソフトな語り口が印象的だが、ひとたびピッチに立てば、強度の高いパフォーマンスを見せる。冷静さと激しさを併せ持つCBは、常勝アントラーズの空気を胸いっぱいに吸い込みながら日々、成長を続けている。

CBがどっしりと構えていれば
チーム全体が落ち着く

──精せい悍かんな顔つきになり、「アントラーズのCBらしくなってきた」という評価も聞こえます。
ヒゲ・・・・・ですかね?(笑)

──確かにそれもあるかもしれませんが(笑)、プレーそのものに〝どっしり感〞が出てきているのではないですか?
そこは自分でも感じています。余裕というか、今までよりも、周りが見えるようになったので、あまり無理をせず、プレーできているのかなと。アントラーズに来たばかりのころは自分で何とかしようと思いすぎて、空回りしていました。

──「CBは失敗してなんぼ」とよくいわれますが、今でも忘れられない失敗は?
いや、もういっぱいありすぎて……(苦笑)。今でもミスはしますし、失点に絡んだりもしますから。ただ、そういうときにCBが下を向いていたらチームにとってマイナスなので、すぐに切り替えて、自分からあえて声を出すようにしています。監督の(大岩)剛さんからCBとしての振る舞いをいろいろとアドバイスしてもらっています。

──大岩監督はCBの選手だっただけに参考になる話が多いでしょう?
そうですね。今までは、自分のプレーをしっかりやっていればいいんじゃないかというか、(CBとしての振る舞いについて)あまり意識していませんでした。でも、CBがどっしり構えていればチーム全体が落ち着く。味方がミスしたときこそ、CBの自分がカバーすべきだし、「僕がいるから大丈夫」と周りに安心感を与えられるようにしたい。アントラーズに来て、そこの意識がすごく変わりました。ハネさん(羽田憲司コーチ)もCB出身ですけど、剛さんやハネさんの下で、プレーできるのはCBとしてこれ以上ない環境。自分の成長にとって大きいなと感じています。

──ふと思い出されるのは、上位対決となったFC東京戦(J1第26節)です。開始早々、右SBの小泉慶選手がボールコントロールに手間取って、相手にボールを奪われ、シュートまで持ち込まれるというシーンがありました。覚えています。

──あのときは犬飼選手がすぐにカバーに入り、シュートブロックし、事なきを得ました。
試合が少し落ち着いたときに「あざーす」みたいな感じで、慶(小泉選手)が言ってきたので、「全然、問題ない。ミスは誰にでもある。ここからが大事だから」というような声をかけました。

──そういうやりとりの積み重ねが信頼関係につながっていくのでしょう。
自分もミスをして味方に助けてもらっていますし、本当にお互い様です。勝つために、どうすべきか?自然に会話も増えている

──FC東京戦もそうでしたが、犬飼選手のシュートブロックをたびたび目にします。ピンチになっても慌てずに対応している証拠ではないですか?簡単にシュートを打たせてはいけないけれど、最終的に入らなければいいという気持ちが強いです。自分の後ろにはスンテ(クォン・スンテ選手)だったり、ソガさん(曽ケ端選手)だったり、アントラーズのゴールを守ってくれるすばらしいGKがいる。そう簡単には決められないと思っています。逆に、慌てて足を出して股の下を抜かれたり、変なふうに足に当たってコースが変わってしまうほうが怖い。とっさに自信を持って判断できるかどうか。そこが重要だと思います。

──相手との間合いの作り方やコースの消し方など、シュートを見切っているような印象です。
自分のなかでは、冷静な対応が一番成長している部分じゃないかなと感じます。ただ、一人でゴールを守っているわけではないですからね、周りの味方のおかげということもあります。

──アントラーズに来て2年目。常勝といわれる、このチームの空気をどのように感じていますか?
みんなが本気で勝ちたいと思っているし、勝利に対するこだわりはすごいです。僕自身、今までも勝ちたいと思いながらプレーしてきましたけど、そういう気持ちがいっそう強くなりました。勝つために、どうすべきか。試合中、みんなが考えながらプレーしているので、自然に会話も増えている。「今はこういう状況だから、こうしよう、ああしよう」と伝えたり、ボランチやSBを動かしたり、ちょっとしたことでもすぐに声を出すようにしています。

──特に会話が多いのは?
ボランチの健斗(三竿選手)ですね。健斗は年下ですけど、見習わないといけないところがたくさんある。お互いに信頼し合っているので、遠慮をせずに言い合っていますね。

──意見が割れることも?
もちろん、あります。僕は「こうしてほしい」と思っても、健斗の考えが違っていたりする。そんなときは、いつまでも意見が割れていたら仕方がないので、「わかった」といったん僕が折れることが多いかもしれません(苦笑)。ハーフタイムや試合後に「あのときの僕の考えはこうだったんだけど」と、ちゃんと伝えて、お互いの意見をすり合わせるようにしています。

──「CBは周囲をうまく使え」とよくいわれますが、「どう使うのか」はCB次第ですね。
自分が守りやすいように周りに声をかけて動かすのが大事ですけど、そこの引き出しが増えてきたんじゃないかと感じています。ボールを奪いたい場所、タイミングを自分のなかで、ある程度イメージするわけですけど、そのとおりになることが多く、プレーしていても楽しい。自分のところでボールを奪えなくてもいいからと思って、わざと飛び込んで、味方に取らせるとか。あえてパスコースを空けて、そこに出させて味方にカットしてもらうとか。イメージどおりの守備ができたときは「よし、よし」と思っています(笑)。

──逆に、その狙いを外されることもあるのでは?
もちろん、それも含めて、サッカーの楽しさだと思います。〝絶対〟はないので、「ここでボールを取れるでしょ」とイメージしつつも「やられたら?」とか、「もしものときは?」とか、常に想定しながら準備しておくことが大事だと思っています。

優勝のチャンスがある
そういう場所に自分はいる

──優勝争いの渦中にいるチームでプレーできる充実感はやはり大きいですか?
そうですね。J1の半分くらいのチームは優勝を狙っていると思いますけど、本気度とか、リアルさとか、アントラーズはそのレベルが一つ違います。日常のすべてがタイトルを獲るためにある。そんな感じですから。

──そこは、今まで在籍したチームではあまり経験したことがない空気感ですか?
この間、クラブの事業説明会があって「チームが勝つためにみんなで一体となって戦うんだ」というような話をされましたけど、「いや、すごいな」と思いました。事業関係の話は聞いていても、申し訳ないですけど、これまで、それほど気に留めたことはありませんでした。でも、クラブ全体の熱意が伝わってきて「ピッチで戦う僕らが、まずはしっかりやらないといけない」という気持ちになれた。アントラーズはやっぱり違うな、と改めて教えてもらったような気がします。

──アントラーズに移籍して、さまざまな形で驚きや刺激を受けているのですね。
地元の友だちと食事をしても「優勝のチャンス、あるよね」という話になります。そのリアリティーをものすごく感じています。そういう場所に自分はいるんだなって。

──タイトルはそんなに遠いところにあるわけではないと?
そう思います。アントラーズは試合に勝つことが多いので、自然にポジティブな気持ちになれますし、いいサイクルのなかで、サッカーができる。試合に勝てないと、次に向かっていくためにパワーを多く使わないといけない。無理して盛り上げてみたり(苦笑)。でも、アントラーズではそういう回数が少ないなと感じます。

──タイトルへのリアリティーを生み出しているのは、何より選手たちの頑張りではないかと感じています。
僕ら選手が一生懸命に戦う姿勢を見せることで、ファンやサポーターの方も、さらに気持ちを込めて応援してくれるし、「今日の試合は勝てるぞ」というスタジアムの空気を作ってくれる。それによって一体感も生まれるので、まずは僕らがすべての力を出し切って戦わなければいけないですよね。

──そして、もちろん最後にはタイトルを手にしたいですね。
昨シーズンを思い出すと、ACL(AFCチャンピオンズリーグ)で優勝できましたけど、自分はそこに絡んでいたと言えるほど、試合には出ていません。ペルセポリス(イラン)との決勝にしてもそうでした。アントラーズにとって悲願のタイトルを獲れたことはめちゃくちゃうれしいけれど、個人的には決勝に出られなかった悔しさが、今でも残っています。だからこそ、一つでも多く優勝に貢献したい。ジーコTDも常々言いますけど、タイトルを獲ると選手としての自信が深まって、さらに成長できると思います。

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