病気の基礎知識

病気の基礎知識:高血圧

高血圧の80%は原因不明の本態性高血圧とされ、そのうち約40%が遺伝的なもので、あとは生活習慣などが関係しているといわれています。
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血圧とは?

心臓が血液を送り出すときの血管内の圧力が、「血圧」です。血圧には、心臓が収縮して動脈に血液を送り出すときの「最大血圧」と、心臓が拡張するときの「最小血圧」があります。

高血圧の診断基準は

1999年のWHOの勧告では、外来で測って、120/80未満が最適血圧、130/85未満が正常血圧、140/90未満が高値正常とされ、以前より正常値が低下しました。

高血圧の原因は?

高血圧の80%は原因不明の本態性高血圧とされ、そのうち約40%が遺伝的なもので、あとは生活習慣などが関係しているといわれています。 残りの15%は腎性高血圧といって、腎炎や腎血管硬化症など腎臓の病気が原因のものです。残り5%は、副腎などホルモン異常によるものです。これらのように原因が明らかな高血圧のことを二次性高血圧症ともいい、手術などで治ることもあります。
二次性高血圧症かどうかは検査で明らかになるので、特に原因がはっきりしない場合は本態性高血圧症ということになります。

高血圧の症状は?

過頭重感、頭痛、肩こり、めまい、吐き気、耳鳴りなどの自覚症状が出ることもありますが、ほとんどは無症状です。放置すると、無症状のまま、いきなり脳卒中、心臓病、腎臓病などの合併症の症状が出るため、高血圧をサイレントキラー(沈黙の殺人者)と呼んだりもします。

高血圧を放置すると?

血圧が高い状態を放置すると、血管や臓器に損傷が起こり、動脈硬化も進んできます。その結果、次のような合併症を引き起こす危険性が高まります。

脳卒中 脳内の血管が破れて出血する脳出血、脳の血管に血栓が詰まる脳梗塞などがあります。いずれも命にかかわる病気で、体に障害が残る場合もあります。

心臓病 血液を強く送り出すために心臓肥大となり(高血圧性心疾患)、心臓の機能が衰える心不全。動脈硬化から心臓の冠状動脈が狭くなったり、つまったりする、狭心症や心筋梗塞。このような心臓病が起こりやすくなります。

腎臓病 高血圧で細小動脈の硬化が進むと腎臓萎縮が起こり、腎臓の機能が低下します。腎不全や尿毒症になる場合もあり、人工透析が必要になることもあります。

治療法は?

軽症の場合は、塩分を控え、バランスのとれた食事を続けることで、血圧が下がることが期待できます。食餌療法とともに、十分な睡眠・適度な運動も必要です。
食事や生活の改善をはかっても血圧が下がらない場合、降圧薬を用います。降圧薬は、高血圧そのものを治す薬ではないので、服用をやめれば、また血圧は上昇します。ときには、以前より高い血圧になることもあるので、自己診断は禁物です。
降圧薬を服用していると、体質や薬の種類によって、めまい・活力低下などの副作用があらわれる場合があります。そのようなときは、医師に相談し、薬の種類や組み合わせを変えてもらいましょう。

薬は一生飲まないといけないの?

血圧が正常値に近づいて安定してきたら、薬を減らします。軽症の高血圧の場合は、休薬できることもあります。 ただし、休薬後も外来での経過観察は必要で、自己判断で勝手に薬の量を減らしたり中止したりするのは大変危険です。

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