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孤独の賭け・愛しき人よ
『孤独の賭け・愛しき人よ』

4月12日(木)スタート
毎週木夜10:00−10:54(初回は10:00〜11:09) TBS系で放送

出演= 伊藤英明長谷川京子井川遥堺雅人青田典子田畑智子田宮五郎笹野高史高岡早紀古手川祐子、 ほか

水商売から身を興し、たった一人ですべてを手に入れた男・梯二郎(ていじろう・伊藤英明)と、孤独で何一つ持たない若い女・百子(ももこ・長谷川京子)。百子は偶然出会った梯二郎に、自分の体を担保に2000万円を貸して欲しいと切り出す。それは二人にとって人生を揺るがす賭けの始まりだった…。原作は五味川純平の小説「孤独の賭け」。過去、何度も映像化されてきた名作が現代の東京を舞台によみがえる!



一度味わったらヤミツキになる魅惑のドラマ
成瀬活雄(脚本)

「五味川純平という大作家の作品を原作に脚本を書き進めさせていただいて、光栄のあまり身が震える思いです。五味川さんの原作は、耕して掘り起こせば掘り起こすほど、とんでもない果実がたわわに実る。出演者のみなさん、そしてこのドラマをご覧になるみなさんには、苦い果実も甘い果実もさまざまに味わっていただきたいという風に思っております」

生野慈朗(演出)

「現場では、なぜ今この原作なのかとか、この時代性はどうのとか、そういうことは一切お構いなく、やんちゃな出演者たちとグイグイ収録を進めております。うっかり近づくとやけどをするような、でも一回食べたらヤミツキになるような…。そんなちょっと辛口のドラマに仕上がっていると思います。最近はどうも甘口のドラマが多くて物足りないと思っていらっしゃる方、ぜひご覧になってください」

伊藤&ハセキョーが危険な香りのする役柄を熱演
伊藤英明
伊藤英明

伊藤英明が演じるのは、小さなバー経営から身を起こし、わずか10年の間に一大グループを築き上げた凄腕経営者・千種梯二郎(ちぐさ・ていじろう)。幼いころ、借金を苦に父親が自殺したことがトラウマになっており、「お金がすべて」のこの世のむなしさを感じている。ある夜、百子(ももこ・長谷川京子)と運命的な出会いを果たす。

これまでになく、危険な香りのする男を演じる伊藤は、「今までは何かの新人や後輩、熱血漢というような役柄が多かったんですけど、今回は金と女と上昇志向の強い、一見、いけすかない男を演じています。彼の抱えている悲しみや孤独の影をシリアスに大人な感じで演じていけたらなと思います」と、意気込みを語った。

叔父への復讐を誓い、梯二郎に“賭け”を持ちかけるヒロイン・百子については、「すごく悪いというか、ダークサイド的な感じはしますけど、ひとつの目標に向かって突き進むという強い女性は素敵だなと思います」と、伊藤自身も魅かれるところがあるよう。ただ、たびたび登場する濃厚なラブシーンについては、「両親に見られたくないと思いながら、一生懸命頑張っています(笑)」と、ちょっぴり複雑な胸中を明かした。


長谷川京子
長谷川京子

長谷川京子が演じるのは、表参道の服飾デザイン事務所・フェリーネの下請けデザイナー、乾百子(いぬい・ももこ)。トップデザイナーへの野心を抱き、偶然出会った梯二郎(ていじろう・伊藤英明)に、自分の体を担保にした危険な賭けを提案する。小悪魔的な魅力を持つ謎多き女性で、最終的な目的は家族を死に追いやった叔父に復讐することだ。

この役を引き受けた理由について長谷川は、「前回までがわりと品行方正な役をやらせていただいていたので、少しうっぷんがたまっていて(笑)。もっと弾けたいなと思っていたところにこのお話をいただいたので、二つ返事でやらせていただきました」と明かす。 百子という女性の魅力については、「百子は物言いが率直なんだけど、中身がとても繊細。そういう裏と表があるところが彼女の魅力だと思います。あと絶対に媚びないところ」と説明。さらに、「今の自分のタイミングでこの役をやらせていただくことが本当にうれしくて、ほかの女優さんには絶対にやらせたくないなと思いました。こんな弾けた役はもうできないかも…」とイタズラっぽい笑顔を見せた。


井川遥
井川遥

井川遥が演じるのは、梯二郎(ていじろう・伊藤英明)の秘書・中川京子。孤独な梯二郎のすべてを受け入れ、公私共に彼の支えとなることに生きがいを感じている。突然梯二郎の前に現れた百子(ももこ・長谷川京子)の存在に、自らの立場を脅かされるのではないかと危機感を抱く。

百子と対峙するシーンの多い井川は、「私から見ても彼女は素敵だから、梯二郎が取られてしまう!という危機感は分かりますね。ただ京子はお金や愛憎ではなく、梯二郎を純粋に愛しているという気持ちを大切にして演じています」と、百子との違いをアピールした。伊藤とはラブシーンもあるが、「そういうシーンは初めてに近いんですけど、伊藤さんがお上手なので(笑)。キレイに動けるよう常に気づかってくれるので、安心してお任せしています」と余裕の微笑み。

記者からの「もし別の役柄を演じるなら誰?」という質問については、「百子は難しそうだけど、やりがいのありそうな役。あと、古手川祐子さんが悪女をやるのは楽しいっておっしゃっていて、そういうのもありますよね。私の場合、台本を読むとしょっちゅう、“唇をかむ京子”というト書きがあるので、唇はかみ締めない方向でいきたいです(笑)」と願望をのぞかせた。


堺雅人
堺雅人

堺雅人演じる蒔田二郎は、自殺した百子(ももこ・長谷川京子)の兄の親友で、ロシア文学大学講師。誠実で生真面目な性格で、百子を心から心配するあまり、梯二郎(ていじろう・伊藤英明)と手を切らせようとする。

自身の役柄について堺は、「蒔田二郎という役はそんなに怖くもなく愛憎もなく、どちらかというと普通の感覚に近いようなキャラクター」と説明。周りでは愛憎渦巻く濃い芝居が繰り広げられているが、「みなさんの演技合戦を見ながらすごいなーとか、怖いなーとか、エッチだなーと思いながら、視聴者目線で見ています(笑)」と明かす。

さらに、「作品の中では乾百子を見守るという役どころなので、誠心誠意、見守っていけたらと思います」と意気込みを語った。


青田典子
青田典子

青田典子演じる倉沢時枝は、霞町のバー「レギャン」のオーナーマダム。梯二郎(ていじろう・伊藤英明)が「レギャン」の買収をもくろんだことをきっかけに、梯二郎と深い男女の関係に。頭の回転が早く、自分の立場を守るため、画商の宮田(羽賀研二)とも関係を持つ。

伊藤との過激なラブシーンがある青田は、「最初はこれをどうやって演じたらいいのかなと悩みました。でも、伊藤さんの本当に巧みな演出のおかげで、すんなりと打ち解け、きれいに仕上げることができました(笑)」と告白。それを聞いた伊藤は思わず照れ笑いを浮かべた。

時枝という役については、「時枝の最初の目的はお金だったんですが、途中から梯二郎に心を奪われ従っていくようになる。そういう大人の矛盾した恋愛感情みたいなものが表せていけたらいいなと思っています」と、大人の女性ならではの艶っぽい演技で勝負することをアピールした。


田畑智子
田畑智子

田畑智子演じる森信子は、百子(ももこ・長谷川京子)が勤めるデザイン会社の同僚。仕事のできる百子に信頼を寄せ、百子の独立後は共同パートナーとして、デザイン事務所の経営に関わっていく。

自身の役柄について田畑は、「信子はいたって普通の女の子で、百子ちゃんを見守っていくような役柄です」と紹介。ただ、今後の展開は分からないだけに、「どういう風に大人の世界に入っていくのか、役自体もどういう風に変化していくのか、それがすごく楽しみです」と期待を寄せている。


田宮五郎
田宮五郎

田宮五郎演じる氷室健二は、東野恒産の常務。東野(笹野高史)の右腕として活躍しており、そのビジネス手腕は梯二郎(ていじろう・伊藤英明)に一歩もひけを取らない。東野に目をかけられている梯二郎を強くライバル視し、追い落とすチャンスをうかがっている。

この作品が俳優として本格デビューとなる田宮は、「はじめまして。田宮五郎です。ご紹介のとおり、40歳でデビューしました。ケンカなら誰にも負けません。よろしくお願いします」と硬派にあいさつした。彼は、ドラマ「白い巨塔」などで知られる故田宮二郎さんの二男で、ふとした表情やゆっくりとした話し方が、驚くほど田宮二郎さんに似ている。今回の冷徹なビジネスマンをどう演じるのか注目したい。


笹野高史
笹野高史

笹野高史が演じるのは投資ファイナンス会社・東野恒産の社長、東野順造。歓楽街の高利貸しから一代で巨大ファイナンスを興した伝説の男で、梯二郎(ていじろう・伊藤英明)のビジネス手腕と世渡り上手な性格に一目置いており、高額の高金利融資をして危険な橋を渡らせている黒幕的存在。

厳格な役から穏やかな役まで、幅広い役柄をこなしてきた笹野は、「黒幕なんぞという役柄は初めてです。神様が『1から研究し直せよ』と言っているなという気持ちでやらせていただいております」と謙虚にあいさつ。その一方で、「役作りのために今一番足りないものは1000万円ぐらいの札束でございます。これをプロデューサーが貸してくれたらば、ものすごくいい役作りができるんでございますけど(笑)」と冗談を言って笑わせた。

また、個性あふれる女優たちとの共演に、「こんなに美しい方たちに囲まれて、毎日ウキウキしてやっております。もう、うれしくて(笑)」と、喜びを隠し切れない様子だった。


高岡早紀
高岡早紀

高岡早紀が演じるのは、梯二郎(ていじろう・伊藤英明)の妻・千種寿都子(ちぐさ・すづこ)。夫婦で力を合わせて事業拡大を目指してきた“同士”だが、すでに二人の仲は冷めている。

演じる高岡は、「寿都子は、梯二郎のために仕事の上では力になろうと一生懸命努力するんですけど、ほとんどが空回りで、いろんな人から冷たい視線を向けられてしまうんです。なんか撮影していてもすごく悲しいですよね。(芝居の中で)誰か私にやさしい言葉をかけてくれる人はいないのかなって思うんですけど、誰もそんな方はいなくて…」と、寿都子役にとても感情移入している様子。さらに「これ以上悲しくなるのは嫌だなと思いながらも、楽しく演じております」と、健気に語った。


古手川祐子
古手川祐子

古手川祐子演じる大垣田鶴子(たつこ)は、財界の大物・大垣信吾(石田太郎)の妻。自らブティック経営を行うやり手だが、その実体は千種(ちぐさ)夫婦に恩を売り、見返りに金銭や男を要求する。利害関係から寿都子(すづこ・高岡早紀)と手を組む。

強欲な女性を演じる古手川は、「30年間女優をやってきましたけども、こんな悪い女の役は初めてです。若い方々はラブシーンばかりで大変そうですが、私と笹野(高史)さんだけは裏でこそこそお金のことばかり相談していて、『あー、気持ちいい』と思いました(笑)」と、役柄を心から楽しんでいる。

ドラマの内容とは対照的に現場は和気あいあいとしているようで、「女性の方も男性っぽい方ばかりで、現場は本当に楽しい。そういう空気も伝わればいいなと思います」と、上品な笑顔を浮かべた。



担当記者の目

作品がドロドロの愛憎劇だけに、共演者の間に多少なりともピリピリとした空気が漂っているのかと思いきや、むしろ笑いの絶えない明るい雰囲気。井川遥さんも「こういうドロドロしているものをやっているときってみんなが楽しそう。長谷川京子ちゃんのセリフがとにかく激しいので、いつもシーンを撮り終わった後、『すごいセリフだよね』って言い合っています(笑)」と教えてくれました。この先、どんな過激なセリフやシーンが飛び出すのか楽しみです!