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旅行

小笠原諸島

[No.15/世界遺産登録:2011年6月/自然遺産]

たくさんの希少な動植物が生きる東洋のガラパゴス

東京から南南東におよそ1000km離れた太平洋上にある30余の島々が小笠原諸島です。そのうち、一般住民が住んでいる父島と母島や、父島列島・母島列島のその他の島、2013年に海中火山が噴火して生まれた新しい島と合体して大きさが約10倍になった西ノ島、北硫黄島、南硫黄島が世界遺産として登録されました。


小笠原諸島の特徴は一度も大陸とつながったことがない海洋島であり、他の陸地から大きく離れていること。伊豆半島、マリアナ諸島からは父島までおよそ800km、ほぼ同緯度の沖縄本島は西に約1300キロ離れており、東側は北西ハワイ諸島まで島らしい島はありません。いわゆる絶海の孤島です。そのため、小笠原諸島にたどり着けた種は非常にまれでした。


また、小笠原諸島の総面積は約105平方キロメートルと伊豆大島よりやや大きい程度、沖縄諸島の約1/20と小さく、狭い島の中で生き残れる生物は限られました。生き残った生物は小笠原の環境に適応するため、他の地域とは異なる独自の進化を遂げました。



その結果、東洋のガラパゴスと呼ばれるほど独自の生態系が形成されました。小笠原諸島にしかいない固有の生物の割合は極めて高く、植物(維管束植物)で36%、昆虫類では28%、陸産貝類(カタツムリなど)では何と94%にもなります。また、哺乳類はオガサワラオオコウモリ一種のみ、爬虫類はオガサワラトカゲとミナミトリシマヤモリの二種のみ、そして両生類は全くいません。


世界遺産登録の際はこの生態系の独自な特異性が評価されました。今後も人間の活動や外来種の侵入から小笠原諸島固有の生態系を守ることが必要とされています。


なお、周辺の海域には冬季のザトウクジラをはじめとする多くのクジラ・イルカ類が回遊していることが知られており、海に出れば高い確率で目にすることができます。また、西太平洋上に浮かぶ孤島なので、海鳥の貴重な繁殖地にもなっています。たくさんの海亀も産卵に訪れ、アオウミガメの煮物は小笠原諸島の郷土料理となってます。


島への交通アクセスは東京の竹芝桟橋から父島・二見港まで貨客船「おがさわら丸」で約24時間。おおむね6日に1便、ピークシーズンのみ3日に1便の就航です。母島は父島の南約50kmにあり、二見港から「ははじま丸」で約2時間です。


写真提供:小笠原村観光局

小笠原諸島のスポット

ザトウクジラ ウォッチング

シーズンは12月~4月末頃まで、ベストシーズンは2~3月です。体長およそ13m、重さ約40tもの巨体がジャンプを繰り返すダイナミックな姿を船から見ることはもちろん、水中マイクで「ソング」と呼ばれる声を聞くことができるかもしれません。イルカやクジラは野生のため出合えない場合もありますが、遭遇率はおよそ90%程度なのだとか。

ドルフィンスイム&南島(みなみじま)

船でイルカを探し、見つかったら船の上から観察。状態が良ければ海に入り、イルカと一緒に泳ぎます。またツアーの合間には父島の南西沖にある小さな無人島、南島へ。石灰岩でできた土地が雨水や地下水などによって侵食されてできた「沈水カルスト地形」という特殊な地形で、「ドリーネ」というくぼみや「ラピエ」という鋭くとがった岩が見られます。自然保護のため、1日あたりの入島人数は100人まで、上陸時間は2時間以内と決められてるのだとか。なお、11月~2月上旬は入島禁止期間です。

母島(ははじま)石門(せきもん)

石門は湿性高木林を中心とする森林生態系保護地区で、極めて貴重な母島だけの固有の植物種が生育しています。また、“針の岩”と呼ばれる石灰岩の鋭くとがった岩「ラピエ」が、樹林内で見られます。いまだに小笠原諸島独自の生態系が残る緑の大地は、是非見ておくべき。なお、10月~3月は入林禁止期間です(3月は尾根ルートのみ入林可)

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