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旅行

白川郷・五箇山の合掌造り集落

[No.6/世界遺産登録:1995年12月/文化遺産]

人々の生活の知恵が生み出した「合理的な」世界遺産

白川郷(しらかわごう)(岐阜県大野郡白川村)と五箇山(ごかやま)(富山県南砺市)の合掌造りの集落が良好に残っている3集落が世界遺産に登録されています。

建物は2本の丸太を棟で交差させ、(はり)の両端に「差し込んだ」叉首(さす)構造でできており、茅葺(かやぶ)きの屋根は二つの傾斜面が本を伏せたような山形の形状をした切妻造りという形をしています。手のひらを合わせたように三角形に組む丸太組みを「合掌」と呼ぶことから合掌造りと呼ばれています。屋根の傾斜はおよそ45度から60度と急な角度になっていますが、これは豪雪による雪下ろしの作業軽減や多雨による水はけを考慮して、と考えられています。


合掌造り 内部  白川郷 冬


山間にあった集落では農地を少しでも確保するために、住居の屋根裏を活用する必要がありました。家屋の屋根裏では家内工業として和紙漉き、塩硝作り、養蚕が行なわれ、明治時代以降、必要に応じて家屋が大型化しました。


また、合掌造りの建物はいずれも屋根(正確には建物の妻=短辺側)が南北に向いていますが、
・屋根に満遍なく日光が当たるようにすることで、冬の雪を融かし茅葺き屋根が乾燥しやすくする
・集落は南北に細長い谷間にあり、南北それぞれの方向から強い風が吹くので、風を受ける面積を少なくする
・夏は屋根裏部屋の窓を開放し、南北の風を吹き抜けさせることで夏蚕が暑さにやられないようにする
という3つの効果をねらってます。


合掌造りは保全のために、大規模な補修や屋根の葺き替えを30~40年に一度行う必要があります。そのため、19世紀末頃にはおよそ1850棟が存在していたとされますが、第二次世界大戦後の人口の流出、産業の衰退などで大幅に減少し、現在は約90棟です。特徴ある建物が同じ方向に立ち並ぶ農村の景観は壮観です。なお、居住されている方もいるので見学の際はご注意ください。

登録対象の史跡

荻町集落(おぎまちしゅうらく)白川郷(しらかわごう)

白川村の一部で、南北方向に約 1,500 m、東西方向には最長で350 m の広がりの集落で、45.6 haと世界遺産登録地域のおよそ2/3を占めます。状態の良い合掌造り家屋は59棟(明善寺の庫裏(くり)も合掌造りに分類されるため、これを含む場合は60棟)です。国の重要文化財に指定されている、江戸時代の名主の家「和田家住宅」もここにあります。


JR高山本線高山駅より濃飛バスで約120分、白川郷下車。

東海北陸自動車道白川郷ICより約5分、又は荘川ICより約40分。

相倉(あいのくら)集落(五箇山(ごかやま)

南北約 500 m、東西に約 200~300 mほどの広さ、20棟の合掌造り家屋が残る集落で、世界遺産登録範囲は18 haです。白川郷の合掌造り家屋は建物の平(長辺側)に出入り口がありますが、五箇山の合掌造り家屋は建物の妻(短辺側)に入り口があるのが特徴です。


JR城端線城端駅より加越能鉄道バスで約40分、五箇山下車

東海北陸自動車道五箇山ICより菅沼まで約2分

菅沼(すがぬま)集落(五箇山(ごかやま)

南北方向に約 230 m、東西方向に約 240 m ほどの広さで、9棟の合掌造り家屋が残ります。世界遺産登録面積は 4.4 haと小規模です。


JR城端線城端駅より加越能鉄道バスで約40分、五箇山下車

東海北陸自動車道五箇山ICより菅沼まで約2分

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