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インターネットの安全利用に欠かせないアップデート【Mac OS X編】

パソコンのOSやアプリケーションに、外部からの侵入を許してしまうような深刻な問題が見つかることがあります。問題が見つかると、それを修正するプログラムが配布されるので、これを適用して最新の状態にする「アップデート」という作業を行います。この作業を怠ると、マルウェア(ウイルス)に感染しやすい危険な状態のまま、パソコンを使い続けることになってしまいます。今回のトピックスは、Macユーザーが必ずやっておかなければならないOS Xのアップデートについて説明します。インターネットを安全に利用するために、常にシステムを最新の状態にしておきましょう。

「アップデート」が必要な理由

OS(注1)やアプリケーション(注2)、プラグイン(注3)などに不具合が見つかると、開発元は問題箇所を修正した新しいプログラムや、修正するための更新プログラム(パッチ)を公開します。「アップデート」とは、公開された新しいプログラムやパッチをインストールして、OS、アプリケーション、プラグインなどを最新の状態に書き変える(更新する)ことです。

不具合の中でも特に、パソコンのセキュリティ(安全性)を脅かすようなものを「脆弱性(ぜいじゃくせい)」と呼んでいます。この脆弱性の中には、悪用されるとマルウェア(ウイルス)感染の引き金になってしまうものもあります。この種の脆弱性を放置したままでいると、細工されたウェブサイトを閲覧するだけで、勝手にパソコン内に悪質なプログラムがインストールされてしまうことがあるのです。
そのような事態を防ぐためには、アップデートを実行して脆弱性を修正しておかなければいけません。アップデートをしないと、パソコンを危険な状態で使い続けていくことになるのです。

  • (注1) OS:オペレーティングシステム。パソコンを動かすための基本ソフト。Macでは、新しい順にOS X El Capitan、OS X Yosemite、OS X Mavericksなどがある。
  • (注2) アプリケーション:文書の作成やWebサイトの閲覧などの、特定の作業を行うためのソフトウェア。アプリ、応用ソフトなどと呼ばれることもある。
  • (注3) プラグイン:アプリケーションに機能を追加するためのプログラム。

OS Xのアップデート

Macが使用しているOS Xのアップデートは、OS X Snow Leopard v10.6.6から利用できるようになった、OS X用アプリのダウンロードサービス「Mac App Store」を通じて行います。Mac App Storeには、アップデートを自動的に確認する機能があり、ダウンロードからインストールまで全て自動的に行うこともできます。自宅などで固定料金制のインターネット回線に常時接続している方は、Macを常に最新の状態にしておけるように、自動アップデートを有効にしておくようおすすめします。

■「Mac App Store」を利用する

Mac App Storeでは、OS XとOS X用アプリのダウンロード、アップデートを行うことができます。Mac App Store以外から入手したアプリについては、ここではアップデートできません。それぞれのアプリのアップデート方法に従ってください。

アップルメニューから[App Store]を選択すると、Mac App Storeが開きます。ツールバーの[アップデート]をクリックすると、アップデートの確認が始まり、利用可能なアップデートが見つかると表示されます。

図1 Mac App Storeのアップデート

[すべてアップデート]をクリックすると、利用できるアップデートが全てインストールされます。個別にインストールする場合には、それぞれの[アップデート]をクリックします。久しぶりにMacを起動した場合には、起動後直ちにアップデートを確認することを心がけてください。

■自動アップデートを有効にする

OS Xやアプリ、パソコンを常に最新の状態に保つために、Mac App Storeの自動アップデートを有効にしておきましょう。
アップルメニューから[システム環境設定]を開き、[App Store]アイコンをクリックします。

図2 システム環境設定

[アップデートを自動的に確認]にチェックを入れて有効にすると、定期的にアップデートの自動確認が行われ、見つかると通知されます。[新しいアップデートをバックグラウンドでダウンロード]を選択すると、アップデートが自動的にダウンロードされ、インストールの準備ができると通知されます。

アプリケーションのアップデートを自動的にインストールするには、[アプリケーションアップデートをインストール]を選択します。システムファイルとセキュリティアップデートを自動的にインストールするには、[システムデータファイルとセキュリティアップデートをインストール]を選択します。OS X Yosemite v10.10からは、「OS X アップデートをインストール」を選択して、OS Xのアップデートを自動的にインストールすることもできます。

図3 「App Store」環境設定

Macには、スリープ中にタスクを実行させることができる「Power Nap」という機能があり、有効になっているとスリープ中もアップデートを定期的に確認します。AC電源に接続されている場合には、ダウンロードも行います。Power Napの設定確認や変更は、[システム環境設定]の[省エネルギー]で行います。詳しくは、下記のページを参照してください。

図4 「省エネルギー」環境設定

■OS Xのサポート終了について

サポートが終了し、脆弱性が修正されなくなってしまうと、システムを危険な状態で使い続けなければならなくなります。アップルは、OS Xのサポート期間について、公式な発表を行っておらず、国内のセキュリティ機関なども後継OSへの移行や本体の買い替えを積極的に呼びかけたりすることがありません。これまでの状況から私たち自身でサポート終了を判断し、アップデートが提供される後継のOSに移行するよう心がけなければいけません。
脆弱性の修正および機能の追加や改善などを含んだOS Xのアップデートは、これまで最新版のみに提供されて来ました。現在は、2015年10月にリリースされた OS X El Capitan v10.11 が最新版です。

最新版の1つ前と2つ前のバージョンには、システムの脆弱性を修正するセキュリティアップデートと、個々のアプリのアップデートがこれまで提供されて来ました。OS X Yosemite v10.10.5とOS X Mavericks v10.9.5がこれに該当します。
これらよりも前のOS Xについては、サポート終了と考えるのが妥当です。OS X Mountain Lion v10.8.5以前がこれに該当します。執筆時点では、El Capitanで修正された脆弱性に対応するセキュリティアップデートがまだ提供されていませんが、Webブラウザ「Safari」の最新版提供がMavericksまでであることから、Mountain Lion以前のOS Xは、サポート終了が濃厚です。最新版へのアップグレードは無料で行えるので、お使いの方はぜひ検討してください。
現在使用しているOS Xのバージョンは、アップルメニューから[このMacについて]を選択すると確認できます。

図5 OS Xのバージョン確認

2009年以降に発売されたMacと、2007年および2008年に発売された一部のモデルは、最新のOS X El Capitanにアップグレードできます。対応機種やアップグレード方法については、下記のページを参照してください。

(執筆:現代フォーラム/鈴木)



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