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夏に備える「パソコン節電」~設定変更で減らせる30%

東日本大震災の影響で、関東・東北圏では深刻な電力の需給問題が生じました。節電や火力発電所の復旧で、需給バランスはその後改善されましたが、冷房が増える夏場は再び悪化するおそれがあり、政府は5月13日、企業や家庭で使用する電力を昨夏より15%削減する目標を柱とした、「夏期の電力需給対策」を発表しました。東京電力管内で10.3%、東北電力管内で7.4%の供給不足が予想されたため、予備力を含む15%を目標に節電で乗り切ろうという計画です。パソコンも設定変更で30%もの節電が可能です。夏が来る前に、設定の見直しをしておきましょう。

パソコンの省電力機能~設定変更で30%節電
ディスプレイの「輝度40%」で23%節電
90分以内の作業中断は「スリープ」が効果的
「電源オプション」を設定する

パソコンの省電力機能~設定変更で30%節電

パソコンの消費電力は、機種や使い方にもよりますが、数10~100W程度です。家庭では、オフィスと違って台数も少なく使用時間も短いので、全消費電力に占める割合はわずかですが、搭載されている省電力機能を活用すると、さらなる圧縮が期待できます。マイクロソフトが電力中央研究所の協力を得て検証したところ、平均30%の削減効果が得られたそうです。通常利用のパソコン3台が消費する電力で、節電パソコンが4台利用できるのです。

ディスプレイの「輝度40%」で23%節電

パソコンが消費する電力の中で、大きな割合を占めるのがディスプレイです。最も普及している液晶ディスプレイは、背面から照射された一定の光(バックライト)を、前面のパネルが微細なドット単位で遮ることにより、光量を調整して画面を描きます。パソコン用ディスプレイの多くは、部屋の明るさや画面に描かれているものに関係なく、バックライトが常に一定の光を放ち一定の電力を消費し続けます。画面の輝度(明るさ)を作業に支障の無い範囲で落とせば、消費する電力量の削減につながります。マイクロソフトの調査では、輝度を既定の100%から40%に落とすと、平均23%の削減効果があったそうです。
ディスプレイの輝度調整は、外部ディスプレイ本体のスイッチやパソコンキーボードで操作できるほか、Windows Vista/7のノートパソコンは、後述する「電源オプション」で設定することもできます。

90分以内の作業中断は「スリープ」が効果的

使う時だけ電源を入れるのが、電力削減の基本です。照明などは、こまめなオン/オフで節電効果が上がりますが、パソコンの場合には必ずしもそうとは限りません。パソコンは、本体の起動時や終了時に大きな電力を消費してしまうので、切っている時間が短いと、完全停止が逆効果になってしまいます。そこで、Windowsには本体の電源を切らずにディスプレイやハードディスクだけを個別に止められる機能(後述)が用意されており、本体も柔軟な停止方法が選べるようになっています。

Windowsの基本的な停止方法には、「シャットダウン」「スリープ(スタンバイ)」「休止」の3種類があります。「シャットダウン」は、デスクトップを全て片づけて完全停止します。停止中の待機電力は最小ですが、シャットダウン時や再起動時には最も大きな電力を消費します。
他の2つはデスクトップの作業状態を保ったまま一時停止するモードです。復帰後には、使用中のアプリケーションなども含んだ元のデスクトップに戻るので、シャットダウンするよりも高速に作業が再開できます。「スリープ」と「休止」の違いは、「スリープ」がメモリーの状態をそのまま保つのに対し、「休止」がハードディスクに書き出す点です。「スリープ」はメモリーに給電を続けるため、待機電力は増えてしまいますが、停止/再開は最も高速で消費電力も最小で済みます。マイクロソフトの調査では、中断時間がおよそ90分以内であれば、トータルの消費電力量は「スリープ」が最も低く、効果的に節電できるということです。スリープは、スタートメニューから手動で移行できるほか、後述する「電源オプション」で自動設定することもできます。また、ノートパソコンの多くは、使用中に蓋を閉じると、このスリープモードに移行するように設定されています。

なお、スリープ中に停電になったり電源プラグを抜いてしまったりした場合、ノートパソコンはバッテリー駆動に切り替わるので問題ありませんが、デスクトップパソコンはメモリーの内容を失ってしまうので注意が必要です。消費電力は若干増えますが、スリープ時にハードディスクにも書き出しておく「ハイブリッドスリープ」が利用できる場合には、メモリーが有効ならスリープ状態から、喪失した場合には休止状態から復帰するので支障をきたしません。ちなみにスリープ中にノートパソコンのバッテリー残量が少なくなってしまった場合には、自動的にメモリーの内容を書き出して休止状態に移行するので、こちらも心配ありません。

「電源オプション」を設定する

パソコンの省電力機能は、コントロールパネルの「電源オプション」にまとめられており、一定時間何も操作しないとディスプレイやハードディスクの電源を切ったり、スリープ状態に移行したりといったことを、自動的に行うように設定できます。あらかじめプリセットされた「電源プラン」が用意されているので、環境に合ったものを選んでカスタマイズすると簡単に設定できます。メーカーによっては、独自にチューニングした省電力用の「電源プラン」や管理ソフトなどが用意されている場合もあるので、提供されている場合には、それらを利用すると、効果的に節電できるでしょう。



図1:電源オプション(Windows 7)



図2:電源オプション(Windows Vista)



図3:電源オプション(Windows XP)

専用ソフトなどが用意されておらず、電源オプションを自分で設定するのも面倒という方は、マイクロソフトから電源プランの節電設定を自動的に行う「Windows PC 自動節電プログラム」が提供されています。このツールを使用すると、以下の設定が自動的に適用されます。これが、同社が検証した30%節電の設定です。

ノートPC(Windows 7/Vista)の「画面の明るさ」を40%
・不使用時のノートPC(Windows 7)の「ディスプレイを暗くする」までの時間を2分
・不使用時の「ディスプレイの電源を切る」までの時間を5分
・不使用時の「コンピュータをスリープ状態にする」までの時間を15分

【関連URL】
・Windows PC 節電策(マイクロソフト)
http://technet.microsoft.com/ja-jp/windows/gg715287
・Windows PC 自動節電プログラムについて(マイクロソフト)
http://support.microsoft.com/kb/2545427/ja



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