
So-net:ご自身の作品に加え、立て続けに他のアーティストとコラボした作品もリリースされてますけど、どういうきっかけでやることが多いんですか?
多和田:ほんと人の繋がりから生まれるというか。アルバムにも入っている「INTO YOU」をDJ KAWASAKIさんとやらせていただいたのが最初のコラボなんですけど、私を担当しているKONDIさんが、もともとbirdさんとかMONDO GROSSOとか、クラブジャズ系を担当していた人で、その繋がりでKyoto Jazz Massiveの沖野修也さんとすごく仲がよくて。
So-net:KAWASAKIさんは、渋谷にある沖野さんのクラブ“THE ROOM”のスタッフでもありますよね。
多和田:そうなんですよ。そこから始まってDJ KAWASAKIさんとご一緒させていただくことになって。その「INTO YOU」をJazzin’parkの栗原さんが聴いてくださって、栗原さんセレクトのコンピ(※1)に「INTO YOU」のリミックス・ヴァージョンを収録してくださったんです。それでその後、Jazzin’parkの新曲「Brand New Day」(francfrancのコンピ(※2)に先行収録)にフィーチャリング・ヴォーカルのお話をいただいて。
※1=『aperitivo mix -mixed by SATORU KURIHARA from Jazzin’park-』(2008年11月19日発売)
※2=『Francfranc presents Take it sooo easy!』(2009年5月1日発売)
So-net:繋がりが、また繋がりを生んだんですね。
多和田:クラブ・シーンとか、ハウス・シーンとかでチャンスをいただけたのは、そういう縁があったおかげだったんです。RYUKYUDISKOさんは昨年対談をさせていただく機会があったんですけど、沖縄繋がりっていうこともあって、話が盛り上がって。お互いルーツを大事にしている同士だったし、けっこう実家も近くて(笑)。もう会った瞬間から楽しくて、“今度一緒にやりたいね”と言っていただいたんです。私も“やりたいっす”って話をしていたら、今年本当に歌わせていただけたっていう。
So-net:珍しいですよね、本当にそれで繋がるって。
多和田:大事な楽曲を歌わせていただけて、本当にうれしかったですね。Spontaniaさんも、そうやって私がいろいろやっていることを彼らのディレクターさんが興味を持っていただいてライヴを観に来てくださって。で、今回Spontaniaの豪華なコラボレーション・アルバムに参加させていただけるという、うれしいお話をいただきました。
So-net:コラボしたアーティストから言われた、印象に残った言葉はありますか?
多和田:RYUKYUDISKOとのコラボで、「てぃんさぐぬ花」という沖縄の方言で書かれた有名な曲を歌わせてもらったんですけど、哲史さんが“この曲をえみの声で歌ってるのが、すごく新鮮でおもしろいと思った”って言ってくださったんですよ。これはめちゃくちゃ感動しましたね。それまで私は民謡とか沖縄っぽい歌には向かない声だと思っていて、コンプレックスに感じていた部分もあったんです。でも、そういうことを言ってくださって、自分にとっても新しい一歩になったというか。その言葉をいただいたことで、新たな気持ちが開けるものがあったんですよね。
So-net:RYUKYUDISKOとの「てぃんさぐぬ花」はすごくおもしろいですよね。民謡かと思ったらポップスみたいな感じに変化していくダンス・ミュージック。普通に活動していたら、なかなか生まれない曲だと思うんですよ。
多和田:すごく斬新ですよね。ぶっ飛んでて。“こんなの歌ったことない!”って、心から新しい感じでした。あったかくて、キラキラしてて、エネルギッシュで、ものすごいパワーを持った素敵な曲だと思います。沖縄の人にも、若い世代の人にも、ぜひ聴いてほしいですね。
So-net:そういうコラボの曲をいろいろ聴いて、やっぱり多和田えみはボーカリストだなと思いましたね。いろんな人がいろんな解釈で多和田えみのボーカルを活かした作品を作りたくなる。多和田さん自身のアルバムがバラエティ豊かな内容になっているのも、そういう出会いを繰り返したからだと思うんです。
多和田:ほんとそうですよね。やっぱすべては出会いだなって。実際、自分の作品にもそういうものが反映されてるんだと思います。
So-net:多和田さんの理想とするボーカリストって、どういうものですか?
多和田:自分の歌というものにスタイルを持っていて、ジャンルとか表現の方法は毎回違っても、どういう歌を歌ってても、“あ、この人だ”って思わせる個性がある、そういう方は本当にボーカリストとして素晴らしいなと思います。私もいまの自分に表現できることは、情熱を持って常に出し切っているつもりなので、もっともっと人間的にも磨きをかけていって、もっともっといい歌を歌えるようになりたいですね。
06年のデビュー以来、ハウス/クロスオーバー界を席巻し、海外からの評価も絶大なDJ KAWASAKIとの共作。美しくメロディアスなDJ KAWASAKIの楽曲を、全編英詞でエモーショナルに歌い上げる世界基準の1曲。アルバム『SINGS』には“The Soul Infinity Album Version”として再録。
ジャパニーズ・クラブ・ミュージックの新星として、抜群のセンスを遺憾なく発揮するプロデューサー・チーム、Jazzin' parkとのコラボ作。イントロからラストまで終始ドラマティックに展開する楽曲構成、希望に満ち溢れた多和田えみの歌声は、強烈な朝日が差し込んできたかのようで、とにかく清々しい気持ちにさせてくれる。
沖縄音楽とテクノ・ミュージックを見事に融合させた兄弟ユニット、RYUKYUDISKOと、同じく沖縄出身の多和田えみの必然とも言えるコラボレーション。未来的なのにどこか懐かしい斬新な聴感、思わず胸が熱くなる歌声は、これでもかと冒険心をくすぐってくれる。沖縄発宇宙行きとも言える仕上がりは、この組み合わせならでは。
同じくRYUKYUDISKOとコラボし、沖縄民謡屈指の名曲を大胆に再構築。民謡的なしっとりした歌い回しが、徐々に盛り上がりを増していき、いつの間にか完全なるポップソングに。最後は思わず一緒に大合唱してしまうこと間違いなし。歌詞の内容も含めて、これから新しい世界へ飛び出そうとしている人にぜひ聴いてほしい。
数々のアーティストをゲストに迎え、続々とヒット・チューンを生み出しているSpontaniaとのコラボ作。何でもあるようで何もない??どこか満たされない現代特有の喪失感を、Spontaniaの2人と多和田えみ、3つの声で次々と訴えかける。都会で暮らす誰しもが持っている、“心の闇”を浮き彫りにする強烈なメッセージソング。
Copyright 2012 So-net Entertainment Corporation