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 ロックシーンに限らず、多くのボーカリストやアーティストに影響を与え続けている吉井和哉。もちろん、逹瑯もそのうちのひとり。本日は憧れの大先輩を前に相当緊張ぎみの逹瑯。
今回、ムックの音を聴いて、対談をOKしてくれた吉井に対し、逹瑯は喜びを隠せない様子。これ、異種格闘技対談なんで、名目上戦って頂かなくてはいけないんですが…、逹瑯さん…今回はもうまったくタイトルとか主旨とか無視してる勢いで…。ま、それもそのはず。アルバムも相当聞き込んでいるほどにリスペクトしているアーティストということで、今回は大目に見ることに致しましょう。さて。逹瑯はマックスの緊張の中、ちゃんと対談を成立させられたのでしょうか…? ホント。こんな逹瑯見たの初めてでした(笑)。
(Text/武市尚子 写真/森 リョータ)

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So-net:さて、本日は、

吉井和哉: (インタビュー用に録音機材を見て)え!? MDじゃないですか!

So-net:え? そうですよ、MDです。最近よくインタビューするアーティストに驚かれるんですけど、やっぱりMDってもう古いんですかね?

吉井和哉: 古いですよ(笑)。気をつけないと消えちゃうときあるよ。

So-net:みたいですね。

吉井和哉: 消えたことない?

So-net: 消えたことはないんですけど、代わりにラジオが入ってたことあったんですよ!

逹瑯: あはははは。
吉井和哉: なにそれ(笑)。このMDラジオ付いてるの?

So-net: 付いてないんですよ! どうしてだと思います!?

吉井和哉: 知らないよ、そんなの(笑)。っていうか、対談しましょうかね。

So-net: うわっ(笑)。

逹瑯: あははは。ズバッと切り返しましたね(笑)。今日はよろしくお願いします。

So-net: こんな丁寧だったことがないんですけど、逹瑯さん…(笑)。もう本当に吉井さんのことが大好きで大好きで。

吉井和哉: でもね、ライヴは見たことないって。

So-net: え!? そうなの!?

逹瑯: そうなの……。いっつも何か仕事が重なっちゃって。でも、今年の夏ツアーは絶対行きますから! 見せて下さい!
吉井和哉: って、どうせまた来ないんじゃないの(笑)?
逹瑯: いや、ホント、マジで行きます! といいますか、行かせて頂きます。宜しくお願いします(メガネを外す)。

So-net: メガネ外しましたから(笑)。

吉井和哉: ほんとだ(笑)。
逹瑯: いや、あの、THE YELLOW MONKEYをやっていらっしゃった頃はですね、僕、まだ地元の茨城で学生だったんで、ライヴとかってなかなか行けなかったんですよ。でも、大好きで。でもですね、僕、THE YELLOW MONKEYも大好きなんですけど、吉井さんのソロの方が好きなんですよ。
吉井和哉: 僕もですよ(笑)。なんて(笑)。
逹瑯: こんなこと言うのおこがましいんですけど、ソロの方がすごく自由な感じがしてすっげぇ好きなんですよ。ソロのアルバムとかかなり聞き込んでるんですよ。カラオケでもソロになってからの曲の方ばっか歌ってるんです。
吉井和哉: あ、そうなの? 良かった良かった(笑)。嬉しい嬉しい。俺なんかいまだにカラオケでTHE YELLOW MONKEYばっか歌わされてるよ(笑)。
逹瑯: そうなんですか!? 

So-net: ちなみに逹瑯さん、何が18番なの?

吉井和哉: じゅ、18番!? また古いな(笑)。コレ(MDを指し)といい(笑)。

So-net: え? あぁ、18番っていう言い方がですか(笑)? また古さを指摘されましたけど……。

逹瑯: 18番はですねぇ(笑)、「ポジネガマン」とか、
吉井和哉: 暗っ(笑)!
逹瑯: あははは。めっちゃ好きですよ、「ポジネガマン」。あとは、「SADE JOPLIN」とか、
吉井和哉: うんうん。
逹瑯: 「20 GO」とか、

逹瑯(ムック)

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写真:逹瑯

ムック
メンバーは逹瑯(Vo)、ミヤ(G)、YUKKE(B)、SATOち(Dr)の4人。1997年、逹瑯とミヤの2人を中心とし結成。その後ライヴを重ねインディーズシーンで活躍。2003年メジャーデビュー。その人気は日本だけにとどまらず、海外からの評価も高くライヴなど積極的に行っている。また、 Guns N' Roses来日した際のオープニング・アクトも務めるなど、実力派、ヴィジュアル・ロックバンドのひとつ。2009年3月4日にはNEWアルバム『球体』がリリース。また、2009年3月15日(日)には3年ぶりとなる日本武道館単独公演を行う。※その模様は音楽チャンネルMUSIC ON! TVにて生中継されます。また同じく「ヴィジュアリズム」では3月は毎週ムックのコメントがオンエア!

■オフィシャルサイト http://www.55-69.com/

球体
「球体」/ムック
【初回限定盤A】DVD付/UPCI-9030/3,800円(税込)
【初回限定盤B】DVD付/UPCI-9031/3,800円(税込)
【通常盤】SHM-CD/UPCI-1091/3,800円(税込)
2009.03.04 Release
※アルバム「球体」3枚同時購入者対象「大抽選会」2009年03月15日(日)日本武道館にて実施決定。豪華景品を多数用意!詳細はオフシャルサイトへ!

「空と糸」初回盤
「空と糸」/ムック
【初回限定盤】DVD付/UPCI-9532/1,500円(税込)
【通常盤】/UPCI-5073/1,000円(税込)
※ジャケ写真は初回盤のものです。

DVD『ライヴクロニクル2』
DVD『ライヴクロニクル2』/ムック
超豪華特殊BOX仕様DVD
UPBI-9529/15,000円(税込)
2008.12.24 RELEASE

吉井和哉

対戦前のコメントはこちら

写真:大槻ケンヂ

吉井和哉
1966年10月8日生まれ。フロントマンを務めていたTHE YELLOW MONKEY(2004年7月解散)が活動休止中の'03年10月、YOSHII LOVINSONとしてシングル「TALI」でソロデビュー。2006年1月より吉井和哉名義に。2004年2月、3年近い制作期間をかけた1stアルバム『at the BLACK HOLE』をリリースし、現在までにオリジナルアルバム4枚、シングル10枚をリリースしている。2009年3月18日には5枚目のアルバム『VOLT』を発売する。

■オフィシャルサイト
http://www.yoshiikazuya.com

『VOLT』/吉井和哉
『VOLT』/吉井和哉
【初回限定盤】DVD付/TOCT-26800/3,900円(税込)
【通常盤】TOCT-26801/3,000円(税込)
【アナログ盤(初回生産限定)】TOJT-26800/3,000円(税込)
2009.3.18 RELEASE

吉井和哉: そっかそっか、暗いの好きなんだね(笑)。まぁ、暗い曲しかないからね(笑)。
逹瑯: あとあとあと! 友達の結婚式で「TALI」歌いましたもん!

So-net:報告ですか(笑)?

逹瑯: うん(笑)。
吉井和哉: あははは。いやいや、嬉しいですよ、そういうのは本当に。

So-net:今回ムックの音を聴いて対談をOKして下さったということで、アルバムを聴かれたんですか?

吉井和哉: そうですね、3月4日にリリースされるニューアルバム(『球体』)を聴かせてもらいました。ラウドロックでカッコ良かったです。ラルクのkenさんがプロデュースされてるんですよね?
逹瑯: そうですね、何曲か。このアルバムの2枚前のシングルからプロデュースとして関わってくれていて、いろいろと勉強させてもらいましたね。
吉井和哉: 仲良しなんですか?
逹瑯: 事務所の先輩なんですよ。それでいろいろと良くして頂いていて。
吉井和哉: なるほどね。
逹瑯: あの………(沈黙)。

So-net:あははは。今日は相当緊張してます(笑)。いつもゲストに矢継ぎ早に質問攻撃してるんですけど、今日はどうも調子が狂ってるみたいで、逹瑯さん(笑)。

逹瑯: いや、ホント、いっぱい質問したいことあったんですよ! でも、無理(笑)。やっぱこんなに近くで会っちゃったら無理無理。無理です。降参です(笑)。

So-net:異種格闘技戦、完敗ですか(笑)。

吉井和哉: あははは。いいよ、なんでも質問して。
逹瑯: もうね、きっと俺じゃなくても固まると思いますよ。だって、ジャンル関係なく吉井さんをリスペクトしてるアーティストってすっごい多いですもんね。
吉井和哉: そぉう? そんなことないよ(笑)。
逹瑯: そんなことないですよ! 9mm Parabellum Bulletの卓郎くん(Vo.菅原卓郎)もめちゃめちゃ好きって言ってましたもん。
吉井和哉: あぁ、彼はそう言ってくれてるみたいですね。いやぁ、俺もそういう歳になっちゃったってことですかね(笑)。喜んでいいのか悪いのか(笑)。
逹瑯: すごいですよ! 歳とったからとか、長くやってるからって、皆が皆、憧れられる存在になれるとは限らないし、むしろそうなれる人の方が少ないですもん。

So-net:吉井さんが最初にバンドを組まれたのは地元で組まれたアーグ・ポリスだったんですか?

吉井和哉: そうですね。ちゃんとしたバンドっていうのはアーグ・ポリスかな。組んだっていうか、正確には入れてもらったって感じだったんだけどね。みんな年上で、リーダーとかは6個年上だったから、そのバンドでいろんなこと教えてもらったんですよね。
逹瑯: へぇ〜。だからなんですね!

So-net:え? 何が(笑)?

逹瑯: いや、大丈夫、大丈夫、ちゃん話聞いてるから(笑)。

So-net:緊張しすぎて変なこと言い出したのかと思った(笑)。

逹瑯: いやいや(笑)。事前に書いてもらったアンケート読んで、初めて組んだバンドでのライヴの動員が100人って書いてあったから、いきなり動員100人ってすっごいな! なんでだろ? って思ってたんで、気になって気になってしょうがなかったんですよ、実は。

So-net:だって、すごいんだよ。

吉井和哉: あははは。“すごいんだよ”って(笑)。お母さんか(笑)!
逹瑯: ですよねぇ(笑)。で、何がすごいんですか?

So-net:アーグ・ポリスってバンドはね、【静岡のモトリー・クルー】って言われてたんだよ!

逹瑯: へぇ〜! すげぇ〜!
吉井和哉: あははは。すごくないすごくない(笑)。そんなの自称だってば(笑)。

So-net:いや、本当にカッコ良かったんです、その頃から。覚えてますもん、アーグ・ポリス。何回か見てるはず。

逹瑯: すげぇ。見たかったなぁ〜。

So-net:その頃逹瑯くんは小学生だねきっと(笑)。

逹瑯: でも、目標としてるミュージシャン、B.B.KINGなんですか!?
吉井和哉: うん、最近ね(笑)。最近聴くようになったんだけどね。
逹瑯: 『VOLT』(3月18日にリリースされる吉井和哉の5枚目のアルバム)の中に入ってる「フロリダ」って曲の歌詞に〈B.B.KINGのチョーキングがそう言ってんだYEAH!〉ってフレーズがあって、すげぇ! 歌詞にも反映されてる! って思って。すごく耳に残ったんですよ。最近はB.B.KINGの他にはどんな音楽聴いてらっしゃるんですか?
吉井和哉: 最近はエレクトロニカが多いね。最近ロックは聴かないんですよ。好きじゃないっていうか。
逹瑯: へぇ〜っ!!!
吉井和哉: とかつってね(笑)。
逹瑯: (笑)。俺、「at the BLACK HOLE」(2004年2月にリリースされたYOSHII LOVINSONの1stアルバム)を聴いたときに、バンドじゃなくソロになったから、絶対的にロックである必要性がなくなって自由になったのかな?って思ったんですよ。でもでも、今回の『VOLT』ってすごいサウンドがロックですよね?
吉井和哉: そうですね。いろいろとやってみたんだけど、やっぱりこういうのが一番得意だったみたいなね。
逹瑯: すげぇカッコ良かったんです。このバンドサウンドがすごく新鮮な感じがして。
吉井和哉: うん、そうだね。

So-net:バックの方たちはいつも固定メンバーだったりするんですか? 曲によって変えられたりしてるんですか?

吉井和哉: スケジュールの都合とかもあるんだけど、アルバムのドラムはいつもJOSH FREESEが叩いてくれてますね。今回のアルバムはリズム隊は3日で録ったんで、スケジュールが合ってJOSHが叩いてくれてますね。
逹瑯: セッションとかは別として、俺はバンドしか経験したことがないんで、メンバー以外と音を出すっていうことをしたことがないんで、想像が付かないんですよね。それに俺、ムックが最初に組んだバンドなんですよ。
吉井和哉: そうなんだ! 何歳の頃からバンドやってるんですか?
逹瑯: 17歳です。18になる年でしたけど。
吉井和哉: ほぉ。今何歳になるの?
逹瑯: 今年30になります。
吉井和哉: おっ、長いですね。
逹瑯: ですね。今年で12年目になりました。
吉井和哉: おぉ。THE YELLOW MONKEYは13年目で解散しましたよ。
逹瑯: おっと! じゃぁムックもあと1年ですね(笑)。
吉井和哉: あはははは。
吉井和哉
逹瑯: 俺、THE YELLOW MONKEYは「JAM」が別格で大好きなんですけど、空気感が大好きなのが「プライマル。」なんですよ!
吉井和哉: 「プライマル。」は清々しいですよね。たぶんねぇ、あれは山中湖で録ったからじゃないかな(笑)。でも、俺も「プライマル。」は好きですね。
逹瑯: 俺、メロももちろんなんですけど、曲の放つ空気感ってすごく大事だったりするんですよ、自分たちの曲もそうなんですけど。歌詞書くときってそこがすごく重要だったりして。あの、唐突なんですけど、歌詞書けなくなることってあったりしますか? スランプっていうか。
吉井和哉: ありますよ。ありますあります、すげぇありますよ。今回のアルバムは平気だったけど、THE YELLOW MONKEYの3枚目のアルバム(『jaguar hard pain』1994年3月リリース)のときはスランプだったし、
逹瑯: えっ!? THE YELLOW MONKEYの頃からもうスランプってあったんですか!?
吉井和哉: うん、あったあった。ソロになってからの2枚目の『WHITE ROOM』(2005年3月リリース)っていうアルバムのときもスランプでしたね。
逹瑯: そうなんですか!? 俺、『WHITE ROOM』も超好きなんですけど、中でも「RAINBOW」が一番好きなんですよ!
吉井和哉: 詳しいなぁ(笑)。
逹瑯: 詳しいですよ! 大好きなんですから(笑)! ホントに! 
吉井和哉: ライヴ来たことないのにぃ(笑)?
逹瑯: …あ、あははは(笑)。スランプって周期的にくるんですか?
吉井和哉: ん〜、なんだろうなぁ? 自分でもちょっと分からないんだよね。
逹瑯: 俺、ときどきバタッと書けなくなるときがあって…。そういうとき頭柔らかくしようと思っていろんな曲聴いたりするんですけど、吉井さんの歌詞は一番胸にドカンッて大きな風穴を開けられるんですよ。うわっ、どっからこの言葉来るんだろ!? っていう、突拍子もない表現とか。すげぇなって。突拍子もないんだけど、すげぇ的を射てて、すげぇ胸にズンッて来るんですよ。マジですごいですよね。真似出来ないです、本当に。本当にリスペクトします。
吉井和哉: いやいや。でも、嬉しいな。いい使われ方をしてるな(笑)。
逹瑯: 本当に勉強させてもらってます! 吉井さんはスランプになったときとか、歌詞書けないときってどうしてるんですか?
吉井和哉: 俺も一緒だよ。俺はね、ルー・リードっていうアーティストがいるんだけど、その人の歌詞を見ると頭柔らかくなった気がするね。やっぱりずっと書いてると壁にぶち当たるときや書きたいことが見つからないときや、納得いく表現が出て来ないときってあるからね。
逹瑯: そうなんだぁ。
吉井和哉: うん。それは歌詞を書く人間だったら誰でも経験あることだと思うな。少なからずね。今回のアルバムは結構スムーズだったけどね。
逹瑯: 今回のアルバムで俺、一番ビックリしたのが「ノーパン」! え!? えっ、えぇっっっ!? って歌詞見返したし、聞き返しちゃいましたもん!
吉井和哉: あはははは。だろうね(笑)。
逹瑯: でも、アンケートの中の【最近気に入ってる曲は?】っていう質問に「ノーパン」って書いてあったから、あ、やっぱりコレ、気に入ってるんだ! って思って、ちょっと嬉しくなったんですよ! 
吉井和哉: あはははは。いいでしょ、「ノーパン」! 最高に気に入ってるんですよ、僕(笑)。自分の作った曲の上位3本に入りますからね、「ノーパン」は(笑)。THE YELLOW MONKEY時代も含めてね。
逹瑯: THE YELLOW MONKEY時代も含めて3本の指に入るんですか!? ホントに相当上位ですね、それ!
吉井和哉: そう。相当上位だよ(笑)。

So-net: 残りの上位2曲が知りたいです。

吉井和哉: それはダメです(笑)。言えません。秘密です(笑)。
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