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#24 愛の世界へ入りこんで、、、

"YES"YES
ワーナーミュージック・ジャパン

 Hi! エリックです!ポップ・ミュージックのなかで一番多いテーマは何か。

 間違いなく、 "Love"だね。"Love"がなくなった時の失恋の曲もたくさんあるけど、やはり、"Love" が存在している時の曲が一番多いよね。"Love"が存在する時の曲を大きく分けると、半分ぐらいは、直接、愛する相手に向かって、 "I Love You" を表現する曲。残りの半分は、世界中のみんなに向かって、「大好きな人がいるよおおおお!」と発表する曲かな。
 僕が子供のころに好きだったのは後者のタイプ。 Monkeesの "Saturdays Child." という、とてもハッピーな乗りの曲だ。 "I'm in love with Saturday's child/She drives me wild…"というくだりを聞くと、「ああ!これが"Love"の気持ちなんだ。いいなーあ。」と、小さなT.E.M.をしてしまう。

 片思いはつらいけど、相思相愛になるような"Love"は最高だね。ミュージシャンなら、もちろん、その気持ちを歌にしたい。わざわざ、ギターをかかえて曲をつくろうとしなくても、普通に道を歩くだけで、自然に "♪She's everything I always wanted, needed, Oh she makes me HIGH!!!♪"、みたいな歌詞が溢れ出てくる。

 僕が最愛の妻、文子に出会った時も、 "I love you!!!"タイプの曲がいっぺんに、爆発するように出てきた。その曲のさびの後半部分は、"You're the sky becoming blue/You're the grass turning green/You pulse right through me/You're the very air I breath!" 今、歌っても、"愛の喜びは最高!"って感じ。いいね。僕が文子を好きになった理由はたくさんあるけど、その1つは、「文子が同じ部屋にいるだけで、からだ自体が元気になる。」という事。Physically, Emotionally and Spiritually, 文子が僕の大事な、大事な栄養になっている。あっ、また曲を作りたくなってきた!


 さて、今回紹介したい曲は、「大好きな人がいるよおおおお!」タイプの曲で、YESというバンドの "Sweetness." 僕の頭のなかのYESは70年代 プログレッシブ・ロック・バンド だったけど、1969年に発売された、ファースト・アルバムに入っている"Sweetness"は60年代ポップ。この間、"Buffalo '66 "という映画を観たら、エンディング・テーマ曲として使われていたこの曲がとてもシンプルで、そして、とても正直で、改めて、自分のなかにある、文子への愛を新鮮に感じた。

 イントロ部分はオルガンで始まり、教会にいるような感じ。ベース、12弦ギター、ドラムが静かに入った後、はるか遠くの方から天使たちが飛んでくるようにかさなる、高い声のボーカル。そして、天使が近づいてきたところで、薄暗い教会の大きな窓を開け、春の空気とやわらかい日差しにかこまれるような感じで、リズムがしっかりしてくる。

She brings the sunshine to a rainy afternoon
She puts the sweetness in, stirs it with a spoon

 "Sweetness" は紅茶にいれるお蜂蜜?それとも、雨の日を晴れにしてくれる甘い気持ち?いいね、この最初の2行!たった1つの文章に、いろんな意味と気持ちが入っている。リズムがもう一段、激しくなると、Lead Vocal のJohn Andersonが "She knows just what to say to make me feel so good inside."と、素直に歌う。非常に簡単な言い方だからこそ、インパクトがある。Johnだけでなく、バンドのみんなが、愛の世界の雲に浮かびながら弾いているような音がする。

She knows just what to say to make a sunny day
And when I'm all alone I really don't feel that way

 そう!だから、あやちゃんと結婚したんだ。一人の時は、何かがちがう。 "Sweetness"がないんだ。音が一番、大きくなると、Johnはみんなに聞こえるように叫ぶ、 "I'm so glad it's today and you're here!". 本当に、 "sweet sweet love"の世界に引き込まれる。これは、30年も前の曲だけど、今の僕の愛にぴったり!

 文子は、このコーナーの、僕のエッセーをすべて編集してくれました。Thank you Ayako, I love you so very much!

 そして、ずっと、読んできてくれた皆さんにも、ありがとう!みんなの前で、自分の曲を心から歌ったような気持ちで、うれしい。

 どうも、ありがとう!

Love, Eric

 

写真(下)
「Buffalo'66(オリジナルサウンドトラック)

発売元:(株)トライエム 
製品番号:MECE−25103
税込価格:2、500円