So-netの森 森林整備活動2023.04.29

『So-netの森』第34回森林整備活動レポート ~カラマツの植栽~

晴天となった2023年4月29日(土)、2019年11月に開催した第33回森林整備活動からコロナ禍を経て、3年ぶりに『So-netの森』第34回森林整備活動が再開され、計13名が参加しました。

今回はコロナ明け初回ということもあり、慎重を期して少人数での活動となりましたが、合計で約500本のカラマツの苗木を植えることができました。

So-netの森事務局 鈴木がレポートします。

(全員で横断幕を持った記念写真)

この日は、週末から天気が崩れる予報でしたので、心配されましたが、佐久平では、太陽が顔を出す晴天でお天気には恵まれました。

今回の森林整備活動は、佐久市大沢財産区の地元議員の方々にご指導いただきながら、カラマツの植栽を行います。

森の分教場から山の上の植栽地へ

まず、佐久市大沢にある『森の分教場』と呼ばれる活動拠点に到着し、着替え後、植栽の現地に向けて再びバスに乗車。植栽地の山の取り付き口から重機用の林道を経て、急斜面の道なき道を約20分かけて植栽地に着きました。普段歩き慣れていない山道を歩いたので、もう一仕事終わったという感じになりましたが、これからが本番の植栽です。

この植栽地は、以前樹齢30年から50年のカラマツが植わっていましたが、昨年すべてを切り倒し、その跡地に再びカラマツを植栽すべく重機を使って「地拵え(じごしらえ)」を行ってあります。

(植える前の現場)

大沢財産区副議長の高畑さんから、カラマツの植栽について説明があり、唐鍬と呼ばれる独特の鍬を使い、30~50センチほどの深さに掘り、カラマツの苗木を入れたら、土をかぶせ、足で苗木の周りを十分に踏み固め、植え付けをしっかりするよう説明を受けました。この先30年以上同じ場所で生育していくのですから、植え付けが浅かったり、よく踏み固められていなかったりするとしっかりと育たないので、注意深く行っていく必要があります。

これを前後左右2mの間隔で行っていくことになります。目安としては、唐鍬2本分の間隔です。

(カラマツの苗木は一袋に約20本入っています)

(副議長 高畑さんから苗木の植え方の説明を聞いています)

(植林地に展開して、苗木を植えています)

(かなり傾斜にきつい斜面に苗木を植えています)

(丁寧に植え付け作業を行います)

適切に植栽されたカラマツの苗木

(地元財産区のベテラン議員さんの方も一緒に活動しました)

馴れてきた人は、1人で2,3袋の苗木を植栽するなど、だんだんと夢中になって作業に取り組み、効率も上がってきました。

植栽の作業が進んでいき、予定の区域全体に約500本の苗木が植わりました。一人当たり40本から50本を植えた計算になります。

植えてから4年間くらいは、苗木の成長を助けるため、夏には下草刈り、除伐(カラマツ以外の樹木の伐採)を行い、10年目には植栽した木の成長をさら促すため「間伐」と呼ばれる間引きの作業を行っていきます。

これらの成長過程でCo2を十分に吸収、炭素(C)を木の中に固定し、酸素(O2)を排出、このサイクルをあと10年、20年、30年と繰り返し、良質なカラマツ材として利用されることでしょう。

植栽をし終え、大沢財産区の柳沢議長からねぎらいのお言葉がありました。

カラマツの植栽を終え、斜面を下り、山を去る勇者たち?

山を降り、森の分教場に着いた頃には、汗が吹き出し、お腹がペコペコになっていました。

お待ちかねの昼食では、財産区事務員の中野さんから手作りのしいたけの煮浸しと三つ葉のおひたしをごちそうになりました。

今回の植栽の指導や昼食の準備など、お世話になった中野さんや財産区の議員さん達に感謝しつつ、分教場をあとにしました。

今回の植栽は、山の斜面という慣れない場所での活動体験でしたので、いつも使っていない筋肉を存分に動かし、心地よい筋肉痛が残ったことと思います。

コロナ明けということもあり、少人数での活動実施となりましたが、怪我等もなく、無事活動を終えることができました。

地球温暖化防止は待ったなしの局面にきていますが、参加者のみなさんには、今回の植栽のように地道な活動の積み重ねを続けていくことの重要性についてご理解いただけたのではないかと思います。

ご参加のみなさまのご協力に感謝致するとともに、今後もソニーネットワークコミュニケーションズの環境活動として継続してまいります。