So-netの森 森林整備活動2019.11.16

『So-netの森』第33回森林整備活動レポート ~ヒノキの除伐・枝打ち~

2019年11月16日(土)、当年2回目となる『So-netの森』第33回森林整備活動を実施し、計30名が参加しました。

今回はソニーネットワークコミュニケーションズグループ社員20名に加え、佐久の出身で大沢財産区の活動にいつも参加している筑波大学で文化人類学専攻の大学生1名、地元の高校生1名、大沢小学校で養護教諭1名の方々にも参加いただきました。

この日は、北海道から東北・信越の日本海側に寒波が襲来するとのことで、参加者の皆さんには防寒対策を十分にするようにお伝えしていました。

東京の天候は曇りでしたが、佐久平では、太陽が顔を出す晴天で、気温も13度まで上昇するなどお天気には恵まれました。

今回の森林整備活動は、佐久市大沢財産区の議員の方々にご指導いただきながら、ヒノキの除伐、枝打ちを行いました。

阿部農園でリンゴ収穫体験

11月に入り、日の入りが早くなり、気温が急激に下がる日没後の作業を避けるため、最初に阿部農園でのリンゴ収穫体験を行いました。今年は6月に雹にあたってしまい、リンゴの出来としては今ひとつとのことですが、それでも手のひらに収まらないくらい大きく育ったリンゴ(ふじ)がたわわに実っていました。リンゴのもぎ方をレクチャし、2班に分かれて収穫体験。初めてリンゴをもいだ子どもたちはとても楽しそうでした。

森の分教場へ到着

まず、佐久市大沢財産区の議長 浅倉さんより歓迎のご挨拶をいただき、参加者を5班に分けて、それぞれベテランの議員さんとともに、現地に向けて約20分の道のりを出発。

カラマツが紅葉して黄金色になっている分教場の裏山の取付道を入っていき、途中からは踏み跡とピンクのテープの目印を辿りながら、斜面を登って現場に向かいました。

現場前の広場に到着

議員の方から今回の除伐する木の説明や道具の使い方などについての指導を受けました。除伐する木は予めマークがつけられており、まず下枝を切り落としたうえで、除伐する木の倒す方向を見定め、そこに櫛型の受け口を作り、水平方向と斜めにノコギリを入れていきますが、生木だけにこれが一筋縄ではいきません。また、太さも20~25センチくらいありますので、倒れる頃には上腕二頭筋がプルプルしてきます。

倒した木は枝を払い、1.4m程度に玉切り(輪切り)をしていきます。

馴れてきた班は、1人で2,3本の木を除伐するなど、みんなが夢中になって作業に取り組み、効率も上がってきました。

作業が進んでいくと、それまで暗かった森に光が差し込み、残った木はさらに成長し、その過程でCo2を十分に吸収、炭素(C)を木の中に固定し、酸素(O2)を排出、このサイクルをあと10年、20年、30年と繰り返し、良質なヒノキ材として利用されることでしょう。

1班で5~10本くらいの木を間伐し終えた頃には、汗が吹き出し、お腹がペコペコになっていました。

議員の方から指導を受けます
これがお手本

見守ってもらいながらチャレンジ中

協力して作業に取り組み中
間伐して太陽の光が差し込む森
除伐した木を短く切断

森林整備活動でいつも使っていない筋肉を存分に動かした後は、お待ちかねの昼食。議員さんの畑で採られた野菜も使ったすいとんやクリタケの炊き込みご飯、「にこじ」という野菜の煮物などでお腹一杯になりました。

今回の除伐の指導や昼食の準備など、お世話になった議員さんに感謝の気持ちを込めて参加者から盛大な拍手を送り、分教場をあとにしました。

今回は台風19号の襲来後ということで、佐久市の中心を流れる千曲川の沿岸はかなり被害を受けており、So-netの森がある大沢地区も床上床下浸水などの被害が発生し、林道の路肩も崩れるなど被害のひどさを目の当たりにしました。

冒頭のリンゴの収穫体験で収穫したリンゴは社内販売し、売上金はすべて日本赤十字社長野支部に台風19号被害義援金として寄付いたしました。

長野県だけでなく、今年襲来した台風で被害にあわれた方々に対し、お見舞い申し上げるとともに、今後の復興を心よりお祈りいたします。