So-netの森 森林整備活動2019.09.25

So-netの森 第32回活動レポート

2019年6月29日(土)、今年1回目となる「So-netの森」森林整備活動を実施しました。今回はソニーネットワークコミュニケーションズ、ソニーモバイルコミュニケーションズ、ソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズより、社員とその家族総勢26名が参加しました。

So-netの森 森林整備活動

当日は、台風が接近・通過、さらに梅雨前線が九州から本州にかけて停滞するなど天候が心配されており、参加者の皆さんには雨具を用意いただいていました。

東京の天候は曇りでしたが、高崎では雨模様、軽井沢は濃霧で佐久平は… と案じていたところ、なんと太陽が顔を出す晴天となっていました。

今回の森林整備活動では、佐久市大沢財産区の方々にご指導いただきながら、林齢16年生のヒノキの保育間伐を行いました。

保育間伐とは、木々が混み合っていると一本一本が痩せてしまうため、良い木を育てるために間引きをすることです。

ヒノキ約180本を保育間伐

まず、佐久市大沢財産区の議長さんより、歓迎のご挨拶をいただき、地元の皆さんとともに、現地に向けて約20分の道のりを出発。

ちょうど田植えが終わり、うぐいすやカエルが鳴いている道すがら、桑の実を見つけたり、牛肉の朴葉みそ焼きに使う朴(ホウ)の木やフキの葉を見つけたりと、自然観察をしながら現場に向かいました。

佐久市大沢財産区 議長さんのご挨拶
自然観察をしながら現場へ向かいます
現場前の広場に到着

現場につくと、佐久市大沢財産区の方から、今回の間伐に関する説明や、道具の使い方などについて指導を受けました。

間伐は、まず木を倒す方向を見定めたうえで、そこに櫛型の受け口を作るため、水平方向と斜めにノコギリを入れていきます。

受け口ができたらその反対側から水平方向にノコギリを入れて伐倒しますが、倒れる前に周囲に人がいないかどうかをまず確認。「倒れるぞー。」と声がけをして安全を確認してから木を倒していきます。上部に繁る枝が隣の木にひっかかったりするので容易ではありません。倒した木は枝を払い、1.4m程度に玉切り(輪切り)をしていきます。

財産区の方が実演しながらやり方を説明
受け口を作成中
ノコギリで木を伐採
木を押し倒します

最初は慣れないノコギリで水分を含む生木を切っていくことに悪戦苦闘しましたが、指導を受けながら大人も子どもたちも徐々にコツをつかんでいき、無心に一本一本の木を間伐しました。作業を進めるにつれて、それまで暗かった森に光が差し込み、明るい森へと変貌していきました。

間伐されずに残された木はさらに成長し、その過程でCo2を十分に吸収、炭素(C)を木の中に固定し、酸素(O2)を排出します。このサイクルをあと10年、20年、30年と繰り返し、良質なヒノキとして利用されるまで、立派に成長していきます。

作業中
間伐後の森

なお、今回間伐した一部の木は乾燥させ、クラフトや看板制作の材料として利用される予定です。

森林整備活動でいつも使っていない部分の筋肉を存分に動かした後は、お待ちかねのお昼ご飯。地元の皆さんの畑で採られた野菜を使ったすいとんやおにぎり、野沢菜などでお腹いっぱいになりました。
森の分教場を出発する前に、間伐の指導や昼食の用意などでお世話になった皆さんに感謝の気持ちを込めて、参加者から盛大な拍手を送り、参加者全員で記念写真を撮影しました。

分教所内で記念写真

今回は梅雨に加え、台風が通過するなど、波乱含みも想定していましたが、作業中は天候に恵まれ、熱中症などの心配もなく、参加された皆さんのご協力もあって安全に間伐作業を行うことができました。

田園風景