So-netの森 森林整備活動2016.10.20

So-netの森 第25回活動レポート

2016年9月24日、黄金色に輝く稲穂が美しい長野県佐久市にて、今年2回目の森林整備活動を実施しました。天候が不安定で実施が危ぶまれましたが、なんとか雨に降られることもなく無事に作業を進めることができました。

今回は、ソニーネットワークコミュニケーションズの社員とその家族に加え、同じビルで働くソニーモバイルコミュニケーションズの社員とその家族も初めて参加しました(総勢25名)。佐久市大沢財産区様指導の下、「So-netの森」にて除伐作業を行い、その後、農業体験として「りんごの名入れ」を実施しました。

森林整備活動(除伐)

今回の活動のメインは、「除伐」です。除伐とは、育てたい木(「植栽木」と呼びます)の生育を妨げる樹木を除去する作業です。除伐には、日当たりをよくすることで、(1)植栽木を木材価値の高い立派な木に育てる、(2)土壌の保護を通じて土砂崩れや河川の汚染を防ぐ、という重要な意味があります。「So-netの森」がある大沢地区でも、今から約250年前、大雨による大洪水に見舞われたことがあったそうですが、美しい山を保ち生活を守るため、明治時代より地域の方々が一丸となって計画的な造林を継続しています。

ちなみに、「間伐」が目的樹種を中心に伐採するのに対し、「除伐」は目的樹種以外の樹種を中心に伐採する、という違いがあると言われています。今回は、スギとヒノキ以外の樹種を中心に伐採しました。

作業場所はそれなりに急な斜面です
子どもたちも一生懸命取り組みました

作業は、ノコギリを使って行います。まず倒したい方向に3分の1程度の切れ込みを入れてから、反対側にも切れ込みを入れると、ぎしぎしぎし…と木が鳴くようにして倒れていきます。普段聞き慣れない音ですが、自然を肌で感じる大きなポイントでした。子どもたちも地元の皆さんの教えを守りながら、ケガなく上手に作業を進めることができました。

ノコギリは大きく使います
「倒れるぞ!」と周囲に声をかけます
チェーンソーも使ってみました
作業を終えた子どもたちは得意げな表情でした

農業体験(りんごの名入れ)

除伐作業の後は、農業体験として、りんごの名入れを行いました。栽培中のりんごにシールを貼ることで、りんごの皮の着色を遮断し、デザインを白く浮かび上がらせるのです。

今回は、「So-net」に加え、「Xperia」と「NURO」も制作してみました。11月にはロゴマークが浮き上がったりんごが収穫できる予定です。

両社社員で和気あいあいと作業を進めていきます
できあがりが楽しみです

なお、りんごの産地として有名な長野県は、じつに国内生産量の約2割を占めるそうです(全国第2位の生産量)。りんご以外の果物も豊富で、食事や作業の合間にいただいた梨やプルーンも絶品でした。

普段できない経験を通じて

森林整備活動では、社員3~4名の班単位で、大沢財産区議員の方から指導を受けます。作業中や合間の会話を通じて、地元の方々と交流できるというのも特徴のひとつです。参加者からは、以下のような声が寄せられました。

  • 「普段の生活の中では、佐久のような自然豊かな環境に行き、現地の人と触れ合うようなことはほとんどないので、大変貴重な経験だった。」(20代社員)
  • 「庭木の手入れをするのではなく、木の伐採は初めての経験だった。特に、それなりの太さの木を切った際、その木が倒れるときの達成感が、とても気持ちが良かった。」(30代社員)
  • 「大自然を訪問するよい機会になっただけでなく、除伐を通じて財産区のお役にたてたとしたら嬉しい。」(40代社員)
  • 「普段なかなかできない経験ができて面白かった。今後も参加していきたい。」(20代社員)
  • 「学校の図工の授業くらいしかやったことがなかったので、木を切るのが楽しかった。」(小学生)
  • 「毒きのこと食べられるきのこを教えてもらったのが嬉しかった。」(小学生)

今後も、「So-netの森」を通じて、継続的に環境保全活動を実施するとともに、“いま”起きていることをタイムリーにお伝えすることで、ステークホルダーの皆さまにも環境問題を身近に感じていただきたいと考えています。