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もともと「地域の活性化」は、企業だけのテーマではない。以前から鹿島地域の現状をどうにかして打破できないかと考えていた人物がいた。茨城県の知事、竹内藤男氏だ。彼は、あの筑波研究学園都市をつくり出した人物である。 竹内氏が、当時の県商工労働部長北畑隆生氏(現通商産業省資源エネルギー庁石油部流通課課長)に指示を出す。

「若者や子供たちがみんなで楽しめる、魅力ある町づくりをせよ」

1989年12月のことだ。北畑氏は鹿島地域に乗り込み、調査を開始。翌年の6月には鹿島地域の自治体や町長、地元企業の代表、大学教授など30人近い委員を集め「鹿島地域・楽しい街づくり懇談会」を開こうと呼びかけた。

その準備のための会合の場で、住友金属鹿島製鉄所の総務部長柴田顕士氏からプロサッカーリーグの話が持ち出される。

この懇談会では、海を使ったマリンリゾート開発の話や、鹿島神宮を活用して歴史と文化の町にしようという話など、さまざまな案が提出されていた。

そのなかで、プロサッカーリーグの話は期限がはっきりと目前につきつけられており、すぐにとりかかることができ、実現可能に思える提案であった。これを成功させて地域活性化のひとつの起爆剤にしようということになり、地域ぐるみの働きが始まるのである。


 
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