Kashima Antlers

マッチレビュー

2018明治安田生命J1リーグ 第2節 ガンバ大阪戦

金崎が気迫の決勝弾!鹿島が聖地でG大阪を撃破、ジーコの誕生日に今季初勝利!

ホーム開幕戦で、鹿島が力強く今季のリーグ戦初勝利を挙げた。J1第2節、ガンバ大阪をカシマスタジアムに迎え撃つと、0-0で迎えた78分に鈴木のクロスから金崎が押し込み、値千金の決勝弾。1-0と勝利を収め、2試合を終えて1勝1分となった。

2月の公式戦3試合は、1勝2分という結果に終わった。2月14日の上海申花戦、1-1。そして21日、水原三星とのアウェイゲームでは2-1と勝利。AFCチャンピオンズリーグ開幕2試合で勝ち点4を掴み、そしてJ1開幕戦へと臨んだ。水原遠征から中3日、対峙した相手は清水。満員の日本平に乗り込んだ鹿島は前半、閉塞感が漂う時間を過ごしてしまう。シュートを1本しか放つことができず、40分にはPKを与えて絶体絶命のピンチを迎えた。だが、クォン スンテが起死回生のビッグセーブ。揺るぎない安定感でゴールマウスに立ちはだかる背番号1が、2試合連続のPKストップという離れ業を見せた。

窮地を脱し、スコアレスで迎えた後半。鹿島は逆襲を仕掛けた。だが、ビジタースタンドを埋め尽くしたアントラーズレッドに歓喜の時は訪れない。鈴木のヘディングシュートは相手GKの正面を突き、金崎や安西が果敢に仕掛けた突破も結実しなかった。0-0。完封に成功こそしたものの、スコアを刻むことができずに勝ち点1を得るにとどまった。

悔しさと不甲斐なさを胸に刻み、選手たちは清水から鹿嶋へ帰還した。翌日のトレーニングマッチから、次なる戦いに向けた準備が始まる。古巣との90分をベンチで見届けた犬飼は「常に出場するつもりで準備している」と、虎視眈々と己の出番を窺っていた。途中出場が続く土居も「前向きなチャレンジをして行きたい」と未来だけを見据えていた。

つかの間の充電期間を挟み、チームは2月28日に練習を再開。翌3月1日には紅白戦を敢行した。6試合が組まれた3月、オーストラリア遠征を含めた5連戦が待ち受けている。山本は言う。「チーム全員の力が必要。それぞれチームのためにやらなくてはいけないことはわかっている」。まずは3日、ホーム開幕戦。カシマスタジアムを歓喜で包むために、チーム一丸で準備を進めていった。

青空に恵まれた試合前日、選手たちはセットプレーやレクリエーションゲームなど恒例のメニューをしっかりと消化した。充実の準備を終え、満を持してホーム開幕戦へと向かう。大岩監督は「注目される試合。選手も気持ちが入っていると思う」と、聖地での勝利を誓った。そして遠藤は「あの試合は引き分けたけど、今季やろうとしていることに間違いはない。みんなが同じ方向を向いている」と頷き、クラブハウスを後にした。

「この試合、そして今後の連戦を総合的に見てメンバーの選考を判断する」と明かす指揮官が指名した先発メンバー11人は、清水戦から4名の変更が施された。山本が左サイドバックに入り、ボランチの一角には小笠原。さらに攻撃陣では、2列目に土居、前線にペドロ ジュニオールが指名された。ゴールマウスに立ちはだかるのはスンテ、最終ラインは右から安西、植田、昌子が山本とともに4バックを形成。ボランチは小笠原と三竿健斗がコンビを組み、右サイドハーフには遠藤が入る。そして2トップ、ペドロの相棒は金崎だ。またベンチには、GKの曽ケ端、犬飼、伊東、レオ シルバ、永木、鈴木、安部が座る。

フットボールのある週末が、聖地にも帰ってきた――。青空に恵まれたカシマスタジアムに、アントラーズレッドの背番号12が続々と足を運んでいく。3月3日、ジーコがこの世に生を受けたこの日に、鹿島が初めて戦うホームゲームだ。勝利だけを目指して全力を尽くし、その成果を手にすることこそ、ジーコ・スピリットの体現。決意と情熱に満ちたチームコールが常緑のピッチへ降り注がれる。先発の座へと帰還したキャプテンへの信頼と誇りを歌い上げる声もまた、鹿嶋の空に響き渡っていた。

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16時1分、キックオフ。鹿島は開始2分、遠藤の縦パスから金崎がペナルティーエリアに入って突破を狙うなど、立ち上がりからG大阪ゴールへと迫っていった。健斗が「立ち上がりから相手が嫌がるようなプレーをすれば、リズムが自分たちへ傾いてくる」と展望していたように、清水戦の反省を活かして攻勢をかけた。

最初の決定機は15分。敵陣右サイドで浮き球に反応したペドロが頭で落とす。ペナルティーエリア手前で待っていた金崎が巧みな切り返しで相手DFの股下を抜くと、マークを剥がしてフリーになった。エリア正面、左足で狙う。グラウンダーのシュートがG大阪を襲ったが、わずかに枠の左へと逸れてしまった。

背番号10を纏って初めて聖地のピッチに立ったエース。最初のチャレンジは結実しなかったが、鹿島は攻撃の圧力を高めていった。20分経過後はボールポゼッション率を高め、敵陣に押し込む時間が増えていく。21分には敵陣に入った左サイドで金崎が前を向くと、意表を突いたロングシュートが枠を捉える。相手GKに阻まれたが、得点を奪うという並々ならぬ決意がピッチ上に満ちていた。

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だが、鹿島をアクシデントが襲う。24分、遠藤が負傷により交代を申し出ることとなり、ピッチの外へ。急遽、安部が戦いの舞台へ送り出された。思わぬ形で背番号25を失う事態に、聖地に不穏な空気が漂った。

だが、決して簡単ではないシチュエーションでピッチに立った19歳は、その煌めく才能を解き放っていった。果敢な突破と冷静沈着な判断、そして献身的なプレスバック。31分には土居を起点とした高速カウンターの中継点となり、正確なラストパスを通す。金崎はペナルティーエリアに入り、フリーの状態で右足を一閃。ゴール右隅を捉えたかに見えたが、しかし相手GKの好守に阻まれてしまった。

またも決定機を活かせなかったが、鹿島の攻勢は続いた。34分には安部からのパスを受けたペドロがペナルティーエリア右側からグラウンダーのラストパス。ファーサイドに詰めていた金崎が押し込んでゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定で得点は認められなかった。さらに36分には広大なスペースに飛び出したペドロが、タッチライン際でGK東口に倒される。イエローカードが提示され、スタジアムは騒然となった。

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鹿島は40分経過後もペドロや土居が鋭いシュートを枠に飛ばしたが、そのたびに聖地はため息に包まれる。0-0。スコアレスで前半を終え、ハーフタイムに突入した。

アントラーズレッドのホーム側スタンドへ向かって攻める後半、どんな形でもゴールを割らなければならない。49分、ペナルティーエリア左側を突破したペドロの左足シュートは枠の右へ。50分、安西のシュートをブロックされたところに詰めた健斗のミドルシュートは枠の左へ。直後にもペドロが枠をわずかに越えるシュートを放ち、60分にはカウンターから土居がラストパスを通す。エリア中央へ走り込んでいたペドロが至近距離から左足ダイレクトで狙ったが、またも相手GKに阻まれてしまった。

決定機を迎えるたびに、聖地を包むため息。だが、選手たちはアグレッシブな姿勢を貫き続けた。60分経過後はスペースが空いてオープンな打ち合いへと傾斜していく。鹿島はG大阪に押し込まれる場面もあったが、昌子と植田が冷静かつ力強い対応を繰り返して失点を許さなかった。スコアレスのまま、残りは15分。勝負の時間が始まった。

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歓喜の時を迎えたのは、アントラーズレッドだった。78分、敵陣右サイドで得たスローイン。安西からのボールを受けた背番号9が鋭い反転で突破に成功すると、ゴールへの願いを込めたラストパスを供給する。走り込んでいたのはエースだった。金崎がスライディングでゴールへ飛び込んだ次の瞬間、ついにゴールネットが揺れた。1-0。待望のスコアが刻まれ、カシマスタジアムが沸騰した。

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リードを奪った鹿島は追加点こそ記録できなかったものの、時計の針を着実に進めていった。そして、待ちに待ったホイッスルが鳴り響く。1-0。アントラーズレッドのスタンドが揺れた。殊勲の金崎はもちろん、勝利への羅針盤となって90分を戦い抜いた背番号40を称える声が響き渡る。11月5日以来となる、聖地での勝利だ。約4か月ぶりに味わう歓喜の時間。ジーコ・スピリットを体現し、3ポイントを掴んでみせた。

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喜びを分かち合い、次なる戦いへの燃料として突き進む日々が帰ってきた。16日間での5連戦、第2章の舞台はオーストラリアだ。チームは明日、休む間もなくシドニーへと向かう。ACL第3戦、アウェイでの勝利だけを見据えて準備を進めていく。

【この試合のトピックス】
・J1でのG大阪戦は昨季から3連勝。通算戦績は29勝8分18敗となった。
・G大阪相手のホーム開幕戦は4回目で、初勝利を収めた(2分1敗)。
・金崎が今季のJ1初得点を挙げた。公式戦はここまで3試合に出場して3得点。
・山本と土居、ペドロ ジュニオールが今季のJ1で初めて先発出場を果たした。
・小笠原が昨年8月26日の第24節C大阪戦以来、J1で約6か月ぶりの先発出場を果たした。

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