オフィシャルサイト

ファンクラブからのお知らせ

ファンクラブに関わる最新情報をお届けします!

最新情報
最新情報
スペシャルコンテンツ
スペシャルコンテンツ
2018年11月30日(金)

FREAKS Vol. 278(2018/11)より 〜内田篤人の「Antlersism」〜

photo

2006年に加入して開幕からスタメン出場し、3連覇を経験した。その後、7年にわたるドイツでの戦いを経て、今季アントラーズに戻ってきた。さまざまな経験を積んだ内田篤人にとっての、「Antlersism」とは。
(取材日:10月4日)

「アントラーズの優勝に貢献するために帰ってきました」
およそ7シーズン半ぶりに古巣に戻った内田篤人は、今季開幕前にこう決意表明をした。
10月3日、水原三星(韓国)とのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第1戦では、劇的な逆転ゴール。アウェイでの第2戦に向けて優位な状況を作った。
「これだけのメンバーがいれば、ここまできてもおかしくない。大事なのは、ここから」
結果次第で、天と地ほど評価が分かれる勝負の世界。そこで、激しい生き残り競争を繰り返してきた内田だけに、浮かれたところはまったく見られない。
喜ぶのは結果が出てから。それがアントラーズならではの姿勢だ。

結果を出し続けることの
大切さを伝えていく

─内田選手が語るとおり「大事なのは、ここから」ですが、タイトル獲得に向けて何がポイントになるのでしょうか?
運も必要だろうし、流れもあるだろうし……。これをすれば、絶対に優勝できるというのはないけれど、個人個人、試合に出る、出ないに関係なく、どうしたら勝てるかなって考え続ける。そのためにしっかり準備して突き詰めていく。チームとしても個人としてもそこを変わらずに続けていくことじゃないかな。優勝するには〝ここから〟というのはみんながわかっていると思います。

─Jリーグのし烈な競争のなかで、結果を出し続けるのは簡単ではありませんが、それをアントラーズは成し遂げてきました。その理由とは?
タイトルを獲るには勝ちグセが必要で、それは勝たないと作れない。勝つと追われる立場になって、さらにタイトルを獲るのが難しくなるけれど、結果にこだわってそれを続けてきたのがアントラーズ。ジーコから始まって、結果を出し続けることの大切さをずっと継承している。そこは他のチームにないところだと思う。今度は僕らの世代が若い選手に伝えていかないといけないし、若い選手も感じ取らないといけない。

─チームの調子は上向きです。
 シーズン前半戦から特別に何かを変えたというわけではなく、チームとして我慢できるようになってきたし、剛さん(大岩監督)が言っていることが全体的に浸透してきたと思います。勝ちグセも出てきて、チームとしての勢いもある。本当にいい流れになっていますよね。

─とはいえ、シーズン序盤はしっくりいかない部分もありました。
 クオリティーを持っている選手はたくさんいるけれど、立ち上がりがよくなかった。15分くらいで、サクッと失点することが多く、そこはチームとして悪いクセだなと感じていました。でも、なかなか修正できない部分でもある。みんなわかっているし、注意はしているんだけど。

─すぐに改善できるような問題ではなかったわけですね。
そう。自分の経験上、こういう悪いクセは長い休みに入ったり、チームがいったんリセットされないと修正するのは難しい。むしろそういうタイミングを待ったほうが早い。ドイツにいたときもありました。だから、W杯を挟んでの中断期間までは我慢だなって考えていました。ただ、自分としてはケガが重なって、チームに貢献できずにいたので、まずはコンディションを戻すことに専念しようと。ちょっと時間がかかりすぎたという印象はありますけど、コンディションさえ戻れば、チームに貢献できるという気持ちは強かったですから。

─Jリーグ第12節の長崎戦でフル出場し、「一つステップを踏めたかな」と手応えを口にしていました。
細かいケガはしばらく続くかなと思っていたけど、徐々によくなっていたのは間違いないですからね。週1回のペースで試合に使ってもらっていますけど、週2、3試合をしっかりこなせるようにしたい。連続で、バンバンってやれるコンディションに戻らないと個人的にダメかなとは思っています。(編注:10月10日ルヴァンカップ準決勝第1戦にて負傷のため、約6週間の治療が必要と発表されました)

勝つための試合運びは
経験のある選手の役割
─勝ちグセをつけるという意味では、川崎Fとのルヴァンカップ準々決勝第2戦はアントラーズらしい勝ち方をしたのでは?
攻撃力のある川崎Fということで、「まずは守備をしっかりやろう」というみんなの意識が強くなった試合でした。アントラーズは守備がよくてタイトルをたくさん獲ってきたチーム。マルキーニョスだったり、慎三さん(興梠選手/現浦和)だったり、大迫だったり、点の取れる選手がいたけど、いい守備からいい攻撃に、というのが基本スタイル。川崎F戦を、勝ち切ったことで、光というか、道筋が見えた気がしましたね。

─前半を2-0でリードして終えましたが、後半の早い時間に1点を返されました。チームが少しバタつきそうになったとき「落ち着こう!」と周りに声をかけたと、試合後、語っていました。
短い時間で失点を重ねてしまうのがよくなかった。「1点返された。どうしよう」じゃなく、「大丈夫だよ」って。特に守備陣に伝えたかったので。

─第1戦は1-1の引き分け、第2戦は2-1でリードしている状況。たとえ、もう1点取られたとしてもアウェイゴール数で上回り、アントラーズの準決勝進出が決まる。バタつかずにいこう、ということですね。
向こうのほうが難しい状況にあるのは変わらない。うちらは慌てずにやって、チャンスがあったら攻めよう、と。みんなもわかっていたと思うけど、いったん集めて話をすることで、落ち着く時間ができるし、このあとの戦い方の意思統一もできる。チーム全体のベクトルを合わせるために必要な時間でした。そこは自分なりに意識してやっているところです。

─ACLの準決勝第1戦、ホームでの水原三星(韓国)戦も思い出されます。立ち上がり早々に2点のリードを許す、まさかの展開。選手たちがすっと集まって何やら話し合っていました。
最終的に逆転できたのでよかったけれど、あってはいけない展開です。そういう意味ではすごく反省しています。試合中、まず考えたのはこの状況をいかに修正していくか。そのための意識を共有しようと思いました。

─「一度、きちんと守ろう」と話したそうですね。
ホームで0-2になって、攻めに出ないといけないのはわかるけれど、むやみに攻めると相手の思うツボ。ボールを奪われて、カウンターを仕掛けられるのは当然なので、そういう状況をできるだけ作らせないよう、一回、守備を整えようと話しました。一番よくないのは、何人かの選手が「攻撃だ、攻めなきゃダメだ」となって、何人かの選手が「ちょっと待って」となって、みんなの意識がバラバラになってしまうこと。だから、戦い方をハッキリさせようと考えました。

─試合の状況や時間帯を踏まえ、瞬時に対応策を打ち出したわけですね。
失点してセンターサークルに戻って、すぐにキックオフするのか、少し話をして、落ち着く時間を作ってから再開するのか。ちょっとしたことだけど、意外に違うものなので、そこの試合運びは意識していますね。

─相手に傾きかけている試合の流れを引き戻すために、そういう手法が必要だと?
立て続けに失点した悪い流れを止めたかったし、戦い方を確認し合う時間がほしかった。それについては、いろいろなやり方があると思う。そんなに痛くなくてもしばらく倒れたままでタンカを呼んでもらうとか、わざとエキサイトして相手選手ともめるとか、自分たちに流れを引き戻すために、多少汚くても必要なことをやるだけ。その辺の試合運びは経験のある選手の役割だと思っています。

チームが苦しいときこそ
頼られる存在でいたい
「アントラーズイズムとは」
内田にそう問いかけると、「いろいろなところで、よく聞かれるけれど……よくわからん」と言いつつも、次のように答えてくれた。
「自分なりに一番しっくりくるのは〝空気〟。アントラーズの空気を吸ってきた人たちが監督やコーチとして戻っているけれど、こうした空気を継承していくのはタイトルを獲るのと同じくらい大切なことだと思う」
史上初のJリーグ3連覇に貢献するなど、アントラーズの輝かしい歴史とともに歩んできた内田とて同じ。当時の空気を今、伝える側にいる。
鈴木満常務取締役強化部長はこう言って 〝篤人効果〟に目を細める。
「チームのために何をしたらいいか、チームから何を求められているのか、わきまえながら振る舞ってくれている。アントラーズに入ってきたばかりの篤人(内田選手)は自分から前に出ていくようなタイプじゃなく、おとなしいというか、すごくピュアで、文字どおりのサッカー少年。でも、今はさまざまな経験を積んで、まさに大人のプロサッカー選手になった。勝利にこだわるアントラーズのDNAを継承する選手として期待どおりの役割を果たしている」

─史上初のJリーグ3連覇を成し遂げたときのチームは攻守のバランスがよく、試合運びが巧みでした。
経験豊富な選手が多くて、キャプテンの満男さん(小笠原選手)があえて口を開かなくても「ここは守ってカウンターだ」とか、「ここは耐えていこう」とか、チーム全体の意思統一が高いレベルでできていました。今のチームも個々のクオリティーは高いし、伸びしろを感じられるので、これからもっと完成度の高いチームになっていくと思います。

─3連覇に貢献した一人として、当時は負ける気がしなかったのでは?
まったくしなかったですね。今のチームも少しずつそういう空気感が出てきましたよね。勝ち続けることで、間違いなく自信がついてきた。でも、いつか負けるだろうから、そのときにチームがどう反応するか。それが次の試合なのか1カ月後なのかわからないけれど、負けたからといって引きずって連敗しないことが大事だし、逆に勝ち続けていても特別に喜びすぎない。結果に一喜一憂せず、メンタルを一定に保つことがすごく重要だと思います。

─自分のことよりもチームについて考えることが増えますね。
チームの調子がよくて、結果も伴っているときはその流れに乗っていけばいいし、若い選手にはどんどんいってもらっていい。でも、結果が出ず、どうしたらいいか、よくわからないなっていうときにチームを支えられるようにしたいです。

─チームが苦しいときや困ったときこそ、出番だと?
ただ、それは自分の仕事をしっかりやったうえでのことですね。対面の選手に負けない。そこがなかったらいけないので。試合では頼られる存在でいたいとは思っています。

頑張っている若手は
単純にかわいいなって思う
─世界的な舞台での経験が豊富な内田選手から、若手にアドバイスするケースも増えていますね。
アントラーズにいる若い選手は本当にクオリティーが高い。このチームに入ってくるのだから、そこは当然なのかもしれないけれど、「もう少しこうしたらいいのに」とか、何か気づいたことがあったら話したりしますね。

─試合中、ベンチからタッチライン際まで出ていって安西選手に声をかけるシーンがありました。
幸輝(安西選手)は攻撃でリズムを作るタイプ。走れるし、技術もある。ただ、サイドバックとしての守備のやり方を見ていて感じるところがあって、それを伝えました。

─どんな内容だったのですか?
周りの選手をもっとうまく使いながらプレーできたらいいんじゃないかな、と。例えば、自分の前の裕葵(安部選手)が守備に下がりすぎないようにしてあげるのも一つ大事なことで、そこをちょっと意識しながらやってみたら、というような話をしました。裕葵は走れるので、守備に戻ってきてもらってもいいけれど、攻撃によりパワーを使えるようにしてあげたほうが、もっとチームのためになる。そこの兼ね合いですよね。幸輝が周りの選手をうまく使えるようになったら怖いものはない。日本代表に入っていくのも時間の問題。そのくらいクオリティーの高いサイドバックだと思います。

─安西選手以外にアドバイスした選手はいますか?
違うポジションの選手にアドバイスするのは正直、難しいし、できないけれど、同じサイドバックなら、自分なりに言えることもあるので、ユキ(伊東選手)には気づいたことを話しています。ユキはライン際を上下動できるという形を持っているので、そこをバンバン出していいんじゃないか、と。自分の形を持っている選手はシーズンを通して大きく崩れない。試合のなかでも安定してプレーできる。今はまだ迷いだとか、不安とか、そういうのが少し顔に出ちゃっているから、もっと強気にいっていいんじゃないかって。メンタル的に一皮むけたらおもしろいサイドバックになれるはずです。その可能性を持っているわけだから。

─若手を温かい目で見守っているのですね。
どうなんだろう(笑)。あまり意識していないけれど、頑張っている若手を見ると、単純にかわいいなって思う。自分は指導者ではないし、同じ選手なので、まずは競争しないといけない。ただ、「こうしたほうがいいかな」と感じることがあったら伝えるようにしています。幸輝やユキがどこまで成長するのか、そこはやっぱり楽しみですよね。

photo

photo

最新情報
最新情報
スペシャルコンテンツ
スペシャルコンテンツ
ファンクラブからのお知らせ
新規入会のご案内open
ポイントシステム
オンライン入会
入会申込書ご請求
会員規約

© 1992 Kashima Antlers FC All Rights Reserved.
© Sony Network Communications Inc. All Rights Reserved.
鹿島アントラーズコールセンター
0299-82-5555
(営業時間:10:00~16:00)
© 1992 Kashima Antlers FC All Rights Reserved.
© Sony Network Communications Inc. All Rights Reserved.